83位 エオウィン -ロードオブザリング強さランキング-

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ロードオブザリング
映画ロードオブザリングより引用

セオデンの妹セオドウィンと軍団長エオムンドの間に生まれた娘で、エオメルの妹。幼い頃に父エオムンドがオークに殺され、その後すぐ母も病を得て亡くなると、兄エオメルと共にセオデンに引き取られ、エドラスで彼の養子として育てられた。

 

エオウィンは勇猛で武芸に秀で、戦勲を求める心は男子に劣らなかったが、女の身であるため戦いに赴くことを許されず、その機会を得られなかった。

 

また義父セオデンが相談役のグリマによって気力を萎えさせられ、次第に耄碌していく姿を間近で見続けることになり、これが彼女の心痛と重荷の種にもなっていた。

 

しかし、エドラスにやってきたガンダルフら一行によってセオデンは癒され、気力を蘇らせる。この時エオウィンはガンダルフと共にやってきたアラゴルン二世と出会い、彼の中にある勇者の風格を認め、恋心に近い感情を抱くようになった。

 

サルマンの脅威を取り除くため、セオデンは西谷に進軍することになり、エオメルとアラゴルンもそれに同行する。

 

しかしエオウィンには彼らが不在の間、残った国民を指揮する役目が与えられた。そのためエオウィンはエドラスで彼らを見送った後、民を率いて馬鍬砦へ避難した。

 

角笛城の合戦で勝利した後、ローハン全軍は馬鍬砦へ集結する。エオウィンは一足先に馬鍬砦にやってきた灰色の一行を出迎えるが、そこでアラゴルンが死者の道を行軍するつもりであることを知らされ、衝撃を受ける。

 

はじめ彼女はアラゴルンを思い止まらせようと努めたが、それができないと悟ると自らの心の内を打ち明け、共に戦場に連れて行ってくれるよう懇願する。しかし聞き届けられず、アラゴルンは彼女を振り切って死者の道へ旅立った。

 

遅れてやってきたセオデンの元に、ゴンドールから援軍を要請する使者ヒアゴンが訪れると、セオデンはエオウィンに残った国民の指揮を任せ、ゴンドールへの長征に出発する。

 

この時、セオデンに小姓として召し抱えられたホビットのメリアドク・ブランディバックもまた、望みに反してエドラスに留め置かれることになった。

 

しかし男装してデルンヘルムを名乗ったエオウィンは、メリアドクを連れてエルフヘルム麾下のエオレドに紛れ込み、密かにセオデンの長征に同行する。

 

ペレンノール野の合戦でもセオデンのそばに付き添い、合戦の最中も彼のそばを離れなかった。

 

セオデンが倒れ、魔王が手にかけようと舞い降りてきた時、セオデンの共回りは全て打ち倒されるか恐怖に駆られた馬によって運び去られていたが、ただ一人エオウィンだけは馬を下りて踏みとどまり、魔王を阻む。

 

エオウィンは、魔王の乗る怪鳥の首を一刀のもとに切り落として魔王自身と対したが、魔王の放った黒い矛の一撃で盾を左腕の骨ごと打ち砕かれてしまう。

 

しかしエオウィンが自らの正体を明かしたことで、恐怖に打たれてうずくまっていたメリアドクが勇気を取り戻し、背後から魔王の膝の裏を塚山出土の剣で突き刺す。塚山出土の剣の一撃は魔王に致命的な打撃を与え、魔王の肉体を不滅にしていた呪魔を打ち破った。

 

エオウィンは最後の力をふりしぼって鉄の王冠と広い肩の間の何もない空洞に剣を突き刺して、魔王にとどめを刺す。かくして人間の男の手では討たれぬだろうとグロールフィンデルがかつて予言した魔王に滅びがもたらされ、エオウィンは偉大な勲を勝ち得た。

 

エオウィンは魔王を刺す時に剣を使った右腕から黒の息に冒されて自らも倒れ、ミナス・ティリスの療病院に運び込まれる。

 

そこでアラゴルン二世の治療を受けて黒の息から癒され、西軍が黒門まで遠征していった間そこに留まっていた。だが彼女には、依然として戦いと死を願う心があり、希望を持てないでいた。

 

そんな中、エオウィンは同じく黒の息に冒されてアラゴルンに癒されていたファラミアと知り合って愛されるようになる。そして指輪所持者の使命が達成された日、彼女はファラミアの愛を受け入れ、戦い以外にも望みを持てるようになって、心も癒された。

 

やがてファラミアと結婚したエオウィンは、夫の領国であるイシリアンのエミン・アルネンに住まったという。二人の間には息子エルボロンが生まれた。

 

サウロン最強の下僕であるアングマールの魔王と渡り合い、とどめを刺すというのは、間違いなくペレンノール野の戦いでの第一功だろう。

 

純粋な強さではエオメルやボロミア、ハルディアらの方が強いだろうが、アングマールの魔王を倒した功績を評価してこの順位とした。




 

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