モリアのオークの首領。残忍で奸智に長けたオークで、図体が大きく、大きな頭を鉄ですっぽり被っていたが、動作は敏捷で力も強かった。
単身モリアの東門に入り込んできたスロールを殺し、スロールの切断した首に己の名を烙印して、モリアは自分のものだと宣言する。
その後スロールの復讐のために集結したドワーフ軍とのナンドゥヒリオンの合戦でもナインを殺すが、ナインの息子である鉄の足のダインに殺された。
一方映画ホビットではナンドゥヒリオンの合戦でトーリンオーケンシールドの父であるスロールを殺したことになっている。ナンドゥヒリオンの合戦でメイスを武器に戦い、スロールを殺害後トーリンと戦い、左腕を切り落とされてモリアの中へ逃げ帰った。
その後のホビットの冒険では、左腕に鉤爪の義手を付け、白いワーグに乗り、エレボールに向かうトーリンとその仲間を追い回すが、死人占い師に呼び出されたためにドル・グルドゥアに戻ることになり、トーリンの追跡は息子のボルグに引き継がせる。その後、ドル・グルドゥアに潜入してきたガンダルフと対峙した。
五軍の合戦ではトーリンたちをからすが丘に誘い出してフィーリを殺し、その後のトーリンとの対決ではオルクリストに刺され、相打ちになって死んだ。
しかし名悪役と言うにふさわしい強さであった。
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