ゴンドール33代目にしてアラゴルンが王として帰還する前の最後の王。武芸にのみ喜びを見出す性格で、王というよりは闘士に見えたという剛勇の人物。だが、思慮分別においてはそれを持ち合わせた父エアルニル二世に似ていなかったという。
武芸に関してはゴンドールに並び立つ者がいないとまで言われた。フォルンオストの合戦ではアングマールの軍勢と戦い、勝利を収めた。
しかしその戦いでは敵を全滅させた後にアングマールの魔王が現れ、エアルヌアに襲い掛かった。
この時エアルヌアの乗馬が恐慌状態に陥り、彼はこれを御しきれずに遠くへ運び去られてしまい、魔王からその様を笑われた。
エアルヌアは魔王から受けた屈辱を忘れなかった。
その後父エアルニル二世が死に、エアルヌアがゴンドールの王位を継ぐと、魔王が再びエアルヌアを挑発して一騎打ちを申し込んできた。
そして僅かな騎士のみを引き連れてミナス・モルグルへ向かい、そのまま戻らず消息を絶った。
ゴンドールではエアルヌアは敵の罠にかかり、ミナス・モルグルで責め苛まれて死んだと言われている。
彼の死により王が不在となり、アラゴルン2世が王として帰還するまで、ゴンドールは1000年近く執政政治が続くことになる。
無謀すぎる性格故に王としては不適格だったかもしれないが、戦士としてはアングマールの魔王に真っ向から挑めるレベルの強者だったと言えよう。
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