裂け谷の上のエルフの一人。
第一紀ではゴンドリンの大将を務め、ニアナイス・アルノイディアドではエクセリオンと共にトゥアゴンを守りつつ戦って、ゴンドリンに撤退した。
その後のゴンドリン防衛戦ではゴンドリンを脱出するトゥオルら一行と行動を共にするが、キリス・ソロナスでバルログと戦って相討ちとなり、谷底へ落ちた。
しかしキリス・ソロナスで死んだ後、マンドスの館から復活して中つ国に舞い戻り、第三紀1975年のフォルンオストの合戦の折では裂け谷からの援軍として派遣され、魔王を退散させている。
この時、魔王の後を追おうとするエアルヌアを留め、魔王について「かれは人間の男の手では討たれぬだろう」と予言した。
指輪戦争においては、ナズグルに追われているフロド・バギンズ達を救援するために裂け谷から派遣された。
彼は果野橋を監視していたナズグールを追い払い、そこに安全の印として緑柱石を残した。そのためフロドとアラゴルン達は無事に橋を渡ることに成功し、その後グロールフィンデルに出会う。
グロールフィンデルはフロドの負ったモルグルの刃の傷を癒やすことはできなかったが、しかし可能な限りの手当を施し、フロドはわずかに傷の影響が改善したのを感じている。
しかし九人のナズグールが一団となって襲いかかってくるとさしものグロールフィンデルでも正面から抗しきることはできず、自分の馬アスファロスにフロドを乗せてブルイネンの浅瀬まで逃げ切るよう命じて送り出した。
そして残った一行に松明を持たせて後を追い、岸に残っていたナズグールを増水したブルイネンに追い落とすことに成功した。
バルログと互角に戦い、ナズグルにも対抗できる実力の持ち主。
映画ではその役割をアルウェンに奪われてしまったが、指輪物語シリーズを語る上では欠かすことのできない人物だろう。
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