46位 ガンダルフ -ロードオブザリング強さランキング-

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ロードオブザリング
映画ロードオブザリングより引用

灰色のガンダルフとして知られるイスタリ(魔法使い)の一人。エルフ及びゴンドールの人間からは「灰色の放浪者」を意味するミスランディアと呼ばれた。

 

その正体は、サウロンと戦う自由の民を助けるためにヴァラールによって遣わされたマイアであり、本来の名はオローリンである。

 

迫り来る危難を誰よりも早くに予測して対策を立て、また他に助けが望めない者には進んで力を貸し、多くの破局から人々を救ったが、一方で「不吉の運び手」というような不名誉な見方をされることもあった。

 

花火の製造やパイプ草の煙遊びをはじめとして、火、煙、光にまつわる技に熟達しており、いざとなれば火薬や火種に頼らずにそれらを生じさせることができた。

 

第三紀1050年頃、復活したサウロンによって緑森大森林に影が差し始めると、西方からイスタリが船に乗ってやってきた。最後にやってきたのがガンダルフであり、彼を出迎えたキーアダンから密かに火の指輪ナルヤを譲り受け、第三紀を通じてその守護者となった。

 

2063年には力を増した闇の森の影を憂慮して、死人占い師の正体を見極めるために単身ドル・グルドゥアへ潜入した。その結果死人占い師は要塞を捨てて逃亡し、警戒的平和がもたらされた。

 

死人占い師がドル・グルドゥアに帰還し、警戒的平和が終わると、賢人達はこれに対処するため2463年に白の会議を結成しガンダルフもその一員となる。

 

発起人のガラドリエルは当初ガンダルフを議長に推したが、ガンダルフが辞退したため、白のサルマンが議長となった。

 

2850年、ガンダルフは再びドル・グルドゥアへ潜入し、死人占い師の正体がサウロン本人であることを確認するとともに、その土牢で今際のきわにあったあるドワーフから、エレボール(はなれ山)の隠し戸の鍵とスロールの地図を受け取る。

 

後にガンダルフはこの鍵をトーリン二世に渡し、彼らがはなれ山に潜入するのに使われることになった。

 

当時ガンダルフは、サウロンがドル・グルドゥアから機先を制してロリアンと裂け谷を攻撃する準備を進めていること、すでに北方の自由の民はゴブリンや龍によって分断されており、もしサウロンの攻撃が実行されればそれに抗しきる望みがないこと、加えてこの攻撃にスマウグが破滅的な役割を果たすかもしれないことなどを思い悩んでいた。

 

2941年、休息のためホビット庄へ向かっていた途上、ブリー村で偶然トーリン二世と出会う。

 

トーリンのスマウグへの復讐計画に事態を打開する望みを見出したガンダルフは、彼の遠征を手助けすることを約束するとともに、遠征は隠密任務とするべきであることと、助っ人としてホビットのビルボ・バギンズを連れて行くべきであるとトーリンを説得した。

 

サウロンがトーリンらの遠征を妨害することを阻止する必要性から、ガンダルフはドル・グルドゥアへ攻撃を加えるよう会議を説得し、彼自身も攻撃に加わった。この攻撃によって、死人占い師をロヴァニオンから追い出すことに成功する。

 

その後、五軍の合戦がはじまろうとするはなれ山においてビルボと再会。また、ゴブリンとアクマイヌの連合軍が迫っていることを各陣営に警告するなど、自由の民が合戦を切り抜けられるよう尽力した。

 

結果として、トーリンの戦死をはじめとしたいくつもの犠牲はあったものの、エレボール遠征により山の下の王国と谷間の国は再建され、スマウグとゴブリンの多くは滅び、北方の安全と交通、諸種族の束帯は大いに回復された。

 

これによってサウロンの当初の計画は頓挫したばかりでなく、後の指輪戦争においてモルドールが動員するはずだった兵力を減らし、戦禍が広がるのを大幅に食い止めることができた。

 

しかしエレボール遠征の途上、ビルボは指にはめると姿を消すことができる「魔法の指輪」を手に入れたが、ガンダルフは早くからそのことに気づき、一抹の不安を抱く。

 

友人のアラゴルン二世に「疑念」を打ち明けたガンダルフは、野伏にホビット庄の守りを任せる一方、アラゴルンと共にロヴァニオンからモルドールの境界に至るまでゴクリを捜索。

 

さらに調査の目を転じたガンダルフは、ゴンドールで古文書を渉猟してイシルドゥアが書き残していた巻物を発見、指輪の判別法の知識を得る。

 

時を同じくしてアラゴルンがゴクリを捕獲したことにより、ゴクリの口から指輪がイシルドゥアの没したあやめ野で発見されたいきさつも聞き出した。

 

大いなる年の3018年4月、ガンダルフは袋小路屋敷にフロドを再訪し、彼の指輪を火中に投じてその表面に暗黒語の銘が浮かび上がることを確認、それがまぎれもないサウロンの一つの指輪に他ならないことを明らかにした。

 

一つの指輪の危険性を知ったフロドがホビット庄から旅立つことを決意すると、ガンダルフはその従者としてサムを選び、隠密に裂け谷へ向かうよう忠告する。

 

そして自らは助力を申し出た白のサルマンに応じるため急遽アイゼンガルドへ向かったが、これはサルマンの罠であり、中つ国の覇権を狙うサルマンに与することを拒絶したガンダルフは、サルマンによってオルサンクの塔の頂上に監禁されてしまう。

 

ふた月後、飛来したグワイヒアに救出されたガンダルフは、ローハンで飛蔭を借り受けるとフロドを救うためホビット庄に急行した。

 

既にナズグールがフロドの間近にまで迫っている絶望的な状況であったが、アラゴルンがフロド達に合流したとの報せに希望を託し、自らはナズグールを撹乱するのに全力を上げることにする。

 

風見が丘でナズグールと交戦したガンダルフは、9人のうち4人を自分に引きつけることでフロド達から脅威を逸らすことに成功。一足先に裂け谷に到達すると、エルロンドと共にブルイネンの水流を操って浅瀬でナズグールを押し流し、間一髪でフロドを救出した。

 

エルロンドの会議で一つの指輪は滅びの罅裂に投げ込むべきことが決定され、フロドが指輪所持者に指名されると、ガンダルフは指輪の仲間の統率者としてあらためてフロドの旅の導き手となる。

 

モリアではバルログと激闘を繰り広げた後勝利し、白のガンダルフとしてさらに力をつけて生まれ変わった。

 

ローハンでは、病に蝕まれたセオデンを癒やすと共に、正式に譲り渡された飛蔭の俊足を活かして散り散りになっていた友軍を呼び集め、角笛城の合戦を勝利に導いた。

 

ペレンノール野の合戦では魔王と対峙したが、狂気に陥ったデネソール二世がファラミアを巻き添えに焼身自殺を図ったため、ファラミアの救援を優先して都に留まった。

 

ガンダルフは指輪所持者の任務達成にしか望みがないことを承知しており、黒門の戦いにおける西軍の捨て身の陽動攻撃を提案したのもガンダルフだった。

 

戦いの最中に指輪所持者の任務は達成され、一つの指輪は破壊されてサウロンは滅びた。それを見届けたガンダルフは、大鷲たちを呼んでフロドとサムを滅びの山の崩落から救出した。

 

エレスサール王の戴冠式では、ガンダルフの手によって王冠が新王の頭に戴せられた。その後ガンダルフは王をミンドルルイン山の聖所に導いて白の木の苗木を見出させ、自らの使命は終わり中つ国の行く末は人間の手に委ねられたことを告げた。

 

第三紀3021年9月29日、ガンダルフは灰色港でフロド達と最後の再会をする。そして指輪所持者であるフロドとビルボ、そして他の指輪の守護者であるエルロンドとガラドリエルと共に、ガンダルフもまた船に乗って西方へと去って行った。

 

強さという点では灰色のガンダルフ時代はオルサンクでサルマンに負けたが、白のガンダルフになってからはサルマンの呪縛からセオデン王を解き放つなど、サルマンを上回る力を身に着けたと思われるので、サルマンより一つ上の順位とした。




 

 

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