32位 エアレンディル -ロードオブザリング強さランキング-

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ロードオブザリング

トゥオルとイドリルの息子。エルウィングと結婚し、エルロンドとエルロスの父となる。

 

第一紀の半エルフの英雄。もっとも名高き航海者であり、中つ国からアマンへの航海に成功してヴァラールの助力を引き出す。

 

その結果、彼の祖父にあたるフオルが予言したとおり、中つ国の自由の民の救世主となった。さらにその後、エアレンディルは天空に渡り、永久に航海を続ける明星となった。

 

彼の耳と心には父トゥオルの場合と同じく、絶えず海が語りかけていたという。

 

ゴンドリンの没落の際には両親と共にゴンドリンを脱出し、シリオンの港へと落ち延びたが、その途中で休息したナン=タスレンの地で父トゥオルから、水の王ウルモがネヴラストの岸辺に現われた時の歌を聴き、エアレンディルの心には海への憧れが目覚めた。

 

トゥオルとイドリルが西方へと航海して去った後もエアレンディルはシリオンの港に留まったが、その後を追いたいという望みを強く抱くようになった。

 

さらに彼はアマンに到達してヴァラールに対し、中つ国のエルフと人間に対する助力と憐れみを請うという目的をも達成したいと願う。

 

そこでエアレンディルはキーアダンの助けを借りてニンブレシルの樺からヴィンギロトという船を作り、三人の水夫(ファラサール、エレルロント、アイランディア)と共に西方への航海に出発する(その時に、母イドリルが残した緑の石を身につけていたと言われる)。

 

だがその航海はヴァリノール隠しによって失敗し、彼らは失望して中つ国に戻ろうとする。しかしその時、シルマリルを持ったエルウィングが白い鳥の姿となってヴィンギロトに辿り着いた。

 

彼らはシルマリルを掲げ、改めて西方への航海を再開し、その力に守られて遂にアマンに到達する。エアレンディルはアマンに上陸して、ヴァラールに中つ国のエルフと人間のため、哀れみと助力を請うた。

 

エアレンディルの願いは聞き入れられたが、彼が再び中つ国に戻ることは許されなかった。また半エルフである彼と妻のエルウィング、そして二人の息子であるエルロンドとエルロス兄弟は、エルフと人間いずれの種族に属するかの選択を迫られた。

 

エアレンディルは本心では父方の人間寄りだったが、選択をエルウィングに委ね、エルフの運命を選んだ彼女に自分も倣った。

 

ヴィンギロトは天空を航行する船となり、額にシルマリルを結びつけたエアレンディルはそれに乗って空の彼方、はるか虚空へまでも航海することになる。

 

シルマリルの光は、中つ国のエルフや人間への希望の星として空に輝くようになった。中つ国では、ヴィンギロトが虚空に向かうときと虚空から帰ってくるとき、つまり明け方と宵の時間に空に見ることができる。

 

我々の世界で「明けの明星」「宵の明星」として知られているのが、エアレンディルの星である。

 

フロドやサムがシェロブと戦った時に武器としたエアレンディルの光はエアレンディルの星から光を集めたものである。つまりあのガラドリエルからの贈り物はシルマリル由来の光であり、二つの木の光である。

 

そして怒りの戦いで翼を持つ龍たちが出撃してきた時、ヴィンギロトに乗って空から参戦した。夜を徹して空中で闘った末、エアレンディルは日の出前に黒竜アンカラゴンを打ち倒した。

 

エアレンディルがいなければ中つ国のモルゴスの支配はずっと続いていたであろう。そしてヴィンギロト込みの戦闘力とはいえ史上最強の竜と言われるアンカラゴンを打ち倒すというのは中つ国の歴史においても最高クラスの武勇であると言えよう。

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