29位 トゥオル -ロードオブザリング強さランキング-

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ロードオブザリング
Tuor | The One Wiki to Rule Them All | Fandomより引用

フオルとリーアンの息子。エダインであるドル=ローミンのハドル家の出身で、エルロンドとエルロスの祖父にあたる。

 

ゴンドリンでは、ドランボルレグという大斧を武器に使っていた。第一紀のエダインの中で最も背が高かった。

 

父フオルがニアナイス・アルノイディアドで死んだ後の年の冬にミスリムで生まれる。トゥオルの母リーアンは、トゥオルの養育をアンナイルと彼の仲間の灰色エルフに委ねると、ハウズ=エン=ヌデンギンに赴き、そこに身を横たえて死んだ。

 

トゥオルの養父となったアンナイルは、東夷やオークの襲撃を避けてミスリム湖の西の山中からアンドロスの洞窟に移り住み、トゥオルはそこで育てられた。

 

やがて彼は灰色エルフの弓や斧を扱えるまでにたくましく背の高い美丈夫に成長し、伝承の知識と技を身につけた。

 

だが十六歳の時、アンナイルたちと共にシリオンの港へと避難する途中、トゥオルは東夷のロルガンに捕えられ奴隷とされる。

 

トゥオルはロルガンの元で三年間奴隷としての暮らしに耐え、三年目の終わりに脱出に成功して、無人になっていたアンドロスの洞窟に戻る。

 

トゥオルは四年の間無法者として孤独に戦い、東夷やオークに甚大な損害を与え、数々の勲をあげた。

 

トゥオルが孤独な無法者の暮らしを始めて四年経った頃、ウルモが彼の心に父祖の地を去ろうという気を起こさせた。そしてゴンドリンに到達したトゥオルは、身につけていた武具からエクセリオンよりウルモの使者と認められる。

 

トゥアゴンは、トゥオルを寵愛し、彼がゴンドリンに住んで七年後には、トゥオルと自分の娘イドリルとの婚姻を認め、盛大な祝宴を開いた。その翌年の春、トゥオルはエアレンディルの父となった。

 

だがエアレンディルが七歳になった年、イドリルの従弟であるマイグリンの裏切りによってゴンドリンの場所を突き止めたモルゴスの軍勢が、ゴンドリンを急襲した。

 

トゥオルはマイグリンを討ち取り、さらにバルログ5体を倒し、包囲を破るなど数々の偉大なる勲をあげるが、ゴンドリンの陥落を防ぐことはできなかった。

 

トゥオルらはゴンドリンの残党を率い、イドリルの用意した秘密の抜け道を通り脱出。その後過酷な旅を果たし、一時ナン=タスレンで休息し、ゴンドリンの戦死者を悼む宴を催した後、ついにシリオンの港に辿り着き、エルウィングを始めとしたドリアスの遺民に迎えられた。

 

やがて忍び寄る老いを感じ始めた頃、海への憧れを強くしたトゥオルは、イドリルと共にエアルラーメに乗って大海を西へと船出した。

 

そして死すべき人間の中で唯一特例としてアマンへ渡ることを許され、ノルドールに加えられることで人間の運命から切り離されたという。

 

新版シルマリルの物語の表紙はウルモから啓示を受けるトゥオルである。トールキン教授の中ではそれほど重要な人物だと捉えられていたのだろう。

 

彼の強さを語るのはバルログ5体を打ち倒したというエピソードがあれば十分であろう。ガンダルフやグロールフィンデルが1対1でも死闘を繰り広げたあのバルログを5体も倒すとは・・・。人間の強さの極致ではないだろうか。

 

人間としてはフーリンのトロルを70体倒したエピソードも凄まじいが、トゥオルのバルログ5体を倒すというエピソードはそれをも上回る。

 

中つ国の歴史において人間最強の戦士は間違いなくトゥオルであろう。

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