マンウェやウルモと共にアルダ創造時に中心的な役割を果たしたヴァラで、陸地とすべての物質を形成した偉大な工人。
独断でドワーフを生み出した者であり、またアマンにやってきたノルドールの友となった。メルコールとは互いに似通った才能と発想を持ち、アルダの草創期から常に敵対関係にある。
メルコールは嫉妬と所有欲に身を焦がしたのに対し、アウレは作ることそのものを喜びとし、自らの制作物を所有することも支配することも望まなかった。
だがアウレは、次第にメルコールがアルダに加える損害を補修することに疲れていったという。
アウレはあらゆる技術に精通しており、さまざまな細工物や建造物を造り出し、惜しげもなく人に与え、また技を教えることを喜んだ。
二つの灯火の柱を築いたのはアウレだった。メルコールを二度捕縛することになるアンガイノールの鎖を造ったのもアウレである。
ヴァリノールでも彼は営々として働き、その中心にアウレの館があった。ノルドールがアマンにやってくると、アウレとその民はノルドールの最も親しい友となり、かれらに様々な技術を教えた。
テルペリオンとラウレリンの最後の花と果実である月と太陽は、アウレとその民が築いた容れ物に入れられている。
またサウロンやサルマンもかつてはアウレに仕えるマイアであった。
天地創造に関わったヴァラールということで、ヴァラールの中でもその力は上位クラス。陸地を作り出すという時点でもはや強さという次元を超えている気もするが・・・。
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