5位 ウルモ -ロードオブザリング強さランキング-

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ロードオブザリング
シルマリルの物語より引用

水の王と呼ばれるヴァラール。妃はおらず独り身で、普段は目に見える形をまとうことはなく外なる海に住まい、アマンにもめったに姿を見せることがない。

 

マンウェ、アウレと共にアルダの形成時に中心的な役割を担ったヴァラで、その力はマンウェに次いでいた。

 

ヴァリノールが建造されるまではマンウェと最も親しく、彼とともにメルコールの猛威に抗って戦った。

 

そのためメルコールの寒気と熱気もウルモの領域である水を破壊することはできず、霜雪や雲に姿を変えて美を創出した。

 

ウルモの力は河川や海はもとより、雲や雨から地下水脈にいたるまでアルダをくまなく巡っている。メルコールの暗闇の下でも生命が絶えることがないのは、このようなウルモの働きによるという。

 

ウルモは水を通して子らの嘆く声を聞くことができ、また水の調べを通じて自らの言葉をかれらに伝えることができた。

 

また、彼はイルーヴァタールの音楽を最もよく理解する者であり、その音楽の谺は水を通じて今に伝わっているとされる。

 

人間やエルフが波の音に耳を澄ませ、心惹かれるのはそのためだという。彼の吹き鳴らす角笛ウルムーリの音を聞いた者は、海への憧れをかき立てられる。

 

ウルモはヴァラールのほとんどの者が中つ国を見捨てた後も、エルフと人間を深く愛し、かれらと中つ国の大地のことを常に気にかけている。

 

ノルドールの反逆後も、ウルモはマンドスの呪いに抗して立ち働き、フィンロドとトゥアゴンに隠れ都市を造るように啓示を与えてナルゴスロンドとゴンドリンの建造に導いたり、人間のトゥオルに語りかけて彼を自らの使者としてゴンドリンに派遣し、トゥアゴンへの警告を与えるなど、エルフと人間の力になり続けた。

 

また、エルウィングがフェアノールの息子たちの襲撃を逃れてシルマリルと共に海に身を投げた時には、彼女を抱きとめて白い鳥に変えてやり、夫のエアレンディルと再会できるようにした。

 

エアレンディルが定命の者には禁じられたアマンにたどり着き、ヴァラールに言上した時には、彼が半エルフであることを挙げて彼の身を擁護し、「エルフと人間いずれの生を選ぶか」という選択が半エルフに与えられるきっかけを作った。

 

陸地を作ったアウレとは対照的に海や水を作ったウルモ。優劣は難しいが、現実世界での海と陸の面積比やマンウェに次ぐ力という設定を考え、ウルモをアウレの上に置いた。

 

また最も人間やエルフと深く関わったヴァラールであり、親しみやすいヴァラールだと言えよう。新版シルマリルの物語の表紙に描かれているのもウルモである。

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