ヴァラールの最高位者。大気と風の支配者であり、中つ国を含む全世界アルダの長上王。
創造神イルーヴァタールの考えを最もよく理解するものであり、イルーヴァタールの代理人として、平和のためにアルダを統治する。
詩と歌を愛し、青い衣を纏って目に青い炎を燃やし、サファイアの王笏を持つ。その声はさながら烈風やトランペットの如く喨々と響き渡る。
メルコールとは兄弟。メルコールが最も力あるアイヌであるなら、マンウェは最も高貴なアイヌであった。自身の伝令使としてマイアのエオンウェをもち、使者として鷲を使う。
創世の音楽においてメルコールが不協和音を生じさせて〈第一の主題〉をかき消してしまうと、マンウェは〈第二の主題〉の主要な奏者としてメルコールに対抗する。〈第二の主題〉には次第に高まる力強さと美があったが、結局メルコールの力に勝利することはできなかった。
マンウェは創世の音楽の中で、大気と風にもっとも配意した。その心はアルダを被う大気の層から芝生にそよぐ微風に到るまでくまなく及んでいる。
また、彼はヴァリノールができるまではウルモと最も親しく、マンウェの治める大気は、ウルモの治める水とともに、雲や雨、雪を形づくってメルコールの猛威に対抗した。こうしてメルコールの暴力からも美と恵みが生じた。
やがて中つ国にエルフが目覚めると、メルコールはかれらに害をなした。オロメがこれに気づき、ヴァリノールに知らせをもたらすと、ヴァラールはいかにしてエルフを救い出せばよいのか審判の輪に集って話し合った。
そして力の戦いと呼ばれるヴァラールとメルコールの合戦が行われた。マンウェは風と雷を呼び出し、バルログ軍団をあっという間に壊滅させたという。
メルコールは捕らえられてマンドスの砦に投獄され、エルフたちはヴァラールの住むアマンの地へと招かれて共に住むことを勧告された。
さすがはヴァラールの最高位者というべきか。指輪物語世界の中でも最上格のキャラクターであり、強さも文句無し。
しかし純粋な戦闘力という点では戦闘に特化したヴァラールに劣後する可能性があるため、この順位となった。
|
コメント