第一紀 アングバンド包囲 -ロードオブザリング全史-

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ロードオブザリング
Siege of Angband | The One Wiki to Rule Them All | Fandomより引用

64年 トゥアゴンがウルモから啓示を受けた隠れ王国を現実のものにするため、ゴンドリンの建設を開始する。

 

65年 ブリソンバールとエグラレスト(キーアダンを領主とするファラスリムの領地)がノルドールの助力で改修される。

その地にバラド・ニムラス(西の大海からのモルゴスの攻撃を警戒する目的で建てられた塔)が建てられる。

 

67年 シンゴルがドリアスを訪れたフィナルフィンの息子たちを詰問し、シルマリルを巡る事件とアルクウァロンデでの同族殺害の真実を知る。

シンゴルは同族に対して加えられたこの仕打ちに激怒。ノルドールの言葉であるクウェンヤの使用を一切禁止する命令をシンダールに発する。

 

102年 ナルゴスロンドが完成。フィナルフィンの息子たちが祝宴に集まり、ガラドリエルもドリアスから来てしばらくナルゴスロンドに住む。

この地を作るに当たり青の山脈のドワーフの手を借り、フィンロドは十分な報酬を支払った。その御礼にドワーフは後の世にも名高いナウグラミーア(ドワーフの首飾り)をフィンロドに贈った。

ナウグラミーアはエルフとドワーフの友好の証であったが、後にエルフとドワーフの確執が生まれる要因になってしまう。

 

116年 ゴンドリンが完成。ゴンドリンはエホリアスに住む大鷲たちの目と、シリオンの流れに宿るウルモの力によって守られており、最も長くモルゴスに抗して存続することが運命づけられていた。

 

150年 カランシア(フェアノールの4男)がドワーフと遭遇し、彼らと同盟を結ぶ。

カランシアと彼の民はドワーフを蔑んでいたが、感情より実利を優先して彼らと同盟を結び交易を行った。

 

155年 モルゴスはオークの軍勢を極北に送り出し、包囲を迂回する形で南下させ、西からヒスルムを不意打ちしようとした。

だがそこに至るまでに発見され、ドレンギストの入り江の奥の丘陵で待ち伏せていたフィンゴンの軍勢に敗れ、オークたちのほとんどは大海に追いやられた。

この戦いにより、モルゴスはオークだけではノルドールに敵わないことに気づいて別の策を模索し始めた為、平穏な状態が長く続いた。

 

260年 龍の祖グラウルングが初めてアングバンドの城門から出撃し、アルド=ガレンを蹂躙した。グラウルングは翼は持たず空は飛ばないが、口からは炎を吐き、邪言と邪眼による強力な呪縛の力を持っていた。

エルフは初めて見る龍に驚き、エレド・ウェスリンやドルソニオンへ逃げてしまったが、フィンゴンの率いる騎乗弓兵が輪となってグラウルングを取り囲んで矢を射かけ、まだ完全に成長していなかったグラウルングをアングバンドに追い返した。

この勲でフィンゴンは大いに讃えられ、後年にマイズロスから龍の兜を贈られた。

グラウルングが撃退された後はほぼ二百年に渡り、長い平和(Long Peace)と呼ばれる時代が続いた。

 

310年 オッシリアンドでフィンロドがベオルの族と遭遇する。ベオル族はベオルを始祖とするエダイン(エルフの友となった人間)の第一家系。

黒もしくは茶色の髪と灰色の目を持ち、人間の中では最もノルドールと似ていたとされる。

ベオルの族はフィンロドを愛し、フィナルフィン王家に忠誠を尽くした。始祖ベオルはフィンロドに終生仕えた。

だがオッシリアンドの緑のエルフたちは人間の到来を嫌い、フィンロドに使者を送ってベオルの族を立ち退かせるよう要求したため、ベオルの族はゲリオン川を越えてさらに西の地に移って定住した。

ベオルの族はアラゴルンの遠い先祖になる。

 

312年 ハレスの族がベレリアンドに入る。彼らは緑のエルフに冷遇されたため、サルゲリオンに定住する。

ハレスの族はベオルの族に次いでベレリアンドに到来したエダインの第二家系。「ブレシルの人間たち」とも呼ばれた。

森に住む民で、他の二つのエダインの氏族とは言葉も習俗も異質であり、中でも女の戦士が多くいることと、異人種であるドルーエダインと共に暮らすことで知られていた。

フィンロドは、ハレスの族がシンゴルからブレシルの森に住まう許しを得られるよう助力した。

 

313年 マラハの族がベレリアンドに入る。彼らは親しいベオルの族が住むエストラドに定住する。

マラハの族はハドル家とも呼ばれるエダインの第三家系。背が高く好戦的な族で、金髪と青い目が特徴であった。

エダインの三つの氏族の中で最も遅くベレリアンドへ到来した、最も人数の多い氏族であり、ベレリアンドへ到来する以前から、ベオルの族とは親しい関係にあった。

 

316年 アレゼル(フィンゴルフィンの娘)がゴンドリンを去る。フェアノールの息子たちのもとへ向かったアレゼルはナン・エルモスでエオルと出会い、彼の妻となる。

 

320年 アレゼルとエオルの間にマイグリンが生まれる。

父エオルは熱心に自分の技術を教え、またドワーフたちの許に連れて行っては彼らの技術をも学ばせた。そのためマイグリンは、父親譲りの高い鍛冶の技術を持つようになった。

だがエオルはノルドール族を嫌っていたため、アレゼルとマイグリンがフェアノールの息子たちやゴンドリンの同族と接触することを厳しく禁じた。

一方マイグリンは母アレゼルの方を愛しており、母の話を聞くうちにゴンドリンに憧れるようになり、後にアレゼルと共にエオルの目を逃れて、ゴンドリンに辿り着くことになる。

 

400年 アレゼルとマイグリンはエオルとの生活に倦み、彼が不在の隙を突いてゴンドリンへ逃亡する。マイグリンは伯父のトゥアゴンに一目で気に入られ、マイグリンはトゥアゴンに臣従を誓った。

これに気付いたエオルは激怒して二人を追跡し、ゴンドリンの門がある枯れ川に入り込んだところを衛兵に捕えられ、トゥアゴン王のもとに引き出された。

エオルは父としてあくまでマイグリンを連れ帰る権利を主張するが、マイグリンはそれに応じなかった。トゥアゴンはエオルを妹婿として歓迎したものの、ゴンドリンの秘密を守るため、その地から出て行くことを禁ずる。

これにエオルは逆上し、隠し持っていた投げ槍をマイグリンめがけて投げつけた。投げ槍は息子を庇ったアレゼルの肩に当たったが、その穂先に毒が塗ってあったため、アレゼルは急死する。

このためエオルには何の慈悲も与えられず、カラグドゥーアの断崖から投げ落とされて処刑された。

この時エオルはマイグリンを呪い、ゴンドリンで自分と同じ死を迎えると予言した。

 

436年 ハルディアとグローレゼル、ガルドールとハレスがそれぞれ結婚する(ハドル家とハレス家の二重の婚姻関係)

ガルドールとハレスの間には後にフーリンとフオルが生まれる。

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