第一紀 ゴンドリンの陥落 -ロードオブザリング全史-

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ロードオブザリング
Gondolin | The One Wiki to Rule Them All | Fandomより引用

507年 エルウィングを含むドリアスの生存者はシルマリルを持って逃れ、シリオンの港に辿り着く。

 

509年 採鉱の仕事のためゴンドリンの外に出ていたマイグリンは、オークに捕らえられてアングバンドに連行された。

モルゴスに脅迫されたマイグリンは、イドリルへの恋慕とトゥオルへの憎しみのため、それまで敵には位置が知られていなかったゴンドリンの秘密をモルゴスに話してしまう。

モルゴスは大いに喜び、ゴンドリン陥落の際には家臣としてその後の統治を行わせ、イドリルを与えることを約束した。

マイグリンは裏切りの密約と引き換えに釈放されてゴンドリンに戻った。

 

510年 夏の門の前夜、ついにモルゴスはバルログ、オーク、狼共をゴンドリンに差し向けた。グラウルングの血を引く竜たちも来た。ゴンドリンは望みなきまでに包囲された。

泉のエクセリオンは3体ものバルログを仕留めたが負傷。トゥオルに助けられた後、王宮の広場でバルログの長ゴスモグと戦い、相打ちとなってゴンドリンの泉に沈んでいった。

王家の殿原は王宮を守って討ち死にし、トゥアゴンも廃墟となった居城で壮絶な死を迎えた。

マイグリンは襲撃に乗じてイドリルとエアレンディルに手を掛けようとしたが、助けに入ったトゥオルと取っ組み合いになる。

最後はゴンドリンの城壁から投げ落とされ、アモン・グワレスの岩壁に三度激突して炎の海の中へ落下していくという、エオルが予言した通りの死に様を遂げた。

 

トゥオルはその後一人でバルログを5体討ち倒すなど、絶望とも思われた包囲を切り破り、グロールフィンデルと共にゴンドリンの生存者を率い、イドリルの用意した秘密の抜け道を通り脱出。

キリス・ソロナスの山道ではオークとバルログの待ち伏せに遭うが、救援にきたソロンドールら大鷲によってオークは倒され、グロールフィンデルはバルログと壮絶な一騎討ちの末に相討ちとなり、谷底へ落ちた。

グロールフィンデルの亡骸はソロンドールによって運び上げられ、一行によりキリス・ソロナスの山道の傍らに作られた石の塚に埋められた。その後この塚には緑の芝草が生え、黄色い花々が咲いた。

グロールフィンデルは後にマンドスの館から復活して中つ国に舞い戻り、第三紀ではナズグールに追われているフロド・バギンズ達を救援することになる。

 

トゥオルに導かれたゴンドリンの残党は山脈を越え、シリオンの谷間に降り立った。

それからさらに南へ向かい、ナン=タスレン(柳の国)でしばし休息をとった。

 

511年 ゴンドリンの遺民がシリオンの河口に着き、エルウィングらドリアスの遺民と合流する。

ゴンドリンの滅亡とトゥアゴンの死の便りがもたらされると、フィンゴンの息子のギルガラドがノルドールの上級王に指名された。

 

512年 フェアノールの息子たちがシリオンの港にシルマリルがあることを知るが、ドリアス襲撃を後悔するマイズロスは誓言の遂行を控える。

 

525年 忍び寄る老いを感じ始めた頃、海への憧れを強くしたトゥオルは、イドリルと共にエアルラーメという船に乗って西方へ船出した。

後世の歌によると、彼のみが死すべき人間の中で特例としてノルドールに加えられることで人間の運命から切り離されたという。

トゥオルとイドリルが西方へと航海して去った後はエアレンディルがシリオンの港の領主となり、エルウィングと結婚する。

後にエルロンドとエルロスの二人の息子の父となる。

 

527年 フェアノールの息子たちは誓言の呪縛に苦しみ、結局はシルマリルを引き渡すよう要求する書状を送った。

だがエルウィングとシリオンの港の住民たちはシルマリルを手放そうとはしなかった。

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