第二紀 最後の同盟の戦い -ロードオブザリング全史-

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ロードオブザリング
War of the Last Alliance | The One Wiki to Rule Them All | Fandomより引用

3320年 エレンディル率いる4隻の船は中つ国のリンドンに流れ着き、ギル=ガラドの援助を得た。かれらはルーン川を遡ってイヴンディムに達すると、そこに北方王国アルノールを築いた。

一方、二人の息子イシルドゥアとアナーリオンが率いる5隻の船は大河アンドゥインの河口に流れ着き、大河を遡ったところに南方王国ゴンドールを築いた。

エレンディルはこれら亡国の民の王国全土の上級王と見なされていた。

親子は没落から持ち来たった7つのパランティーアを分割して王国の各所に配置し、連絡を保った。

 

サウロンも死すべき定めの者ではないため、魂のみがモルドールに帰還する。

バラド=ドゥーアに置いてあった一つの指輪を手に取ると、やがてサウロンは新たな肉体を作り出す。

最早、美しい姿を取ることが出来なくなっていたサウロンは、恐るべき外観を取るようになっており、その姿を直視出来るものはエルフにも人間にも殆どいないほどであった。

サウロンを崇拝していた王党派の生き残りはモルドールに戻ったサウロンへの臣従を続けてウンバールを建国。西方諸国と敵対し、黒きヌーメノール人と呼ばれるようになった。

 

3429年 戦力を再建したサウロンがゴンドールを攻撃する。ミナス・イシルは攻撃を受けて陥落し、白の木は焼かれた。

イシルドゥアは妻子と共に木の実生を携えて脱出し、アルノールの父エレンディルの許へ急を知らせに赴いた。

アナーリオンはミナス・アノールとオスギリアスを防衛した。

 

3430年 エルフと人間の最後の同盟が結成される。エレンディルとギル=ガラドとの間に結ばれた、サウロンを敵とする人間とエルフの同盟。

「最後の」と呼ばれたのは、その後中つ国のエルフが次第にアマンに去って数が少なくなっていき、このような大規模な同盟関係を結ぶことができなくなったからである。

エルフは皆ギル=ガラドの許について戦ったが、それ以外のあらゆる種族のものが、鳥や獣に至るまで同盟軍とサウロン双方の陣営にいくらかずつ見られたという。

ドワーフはほとんどどちらの側にもつかなかったが、モリアの長鬚族はサウロンを敵として戦った。

 

3431年 東へ向けて進軍する人間とエルフの同盟軍が裂け谷に一時駐屯。

その軍勢はかつて怒りの戦いでヴァラールの軍勢がサンゴロドリムに出撃して以来の、美しく立派な大軍であったという。

 

3434年 同盟軍がイムラドリスの山道や赤角山道などの峠道を通って霧ふり山脈を越える。

ダゴルラドの戦いでは同盟軍がサウロン軍を撃破。戦いは熾烈を極めて多数の戦死者を出し、かれらを葬った墓場は後に沼地に呑み込まれて死者の沼地と化した。

映画にも登場した死者の沼地はこの地である。

その後同盟軍はモルドールを攻撃するが、オロフェア(スランドゥイルの父、レゴラスの祖父)はギル=ガラドの最高指揮権を認めず、最初の攻撃でギル=ガラドの合図を待たずに突出してしまい、討ち死にした。

ミナス・イシルは奪還され、イシルドゥアの息子であるアラタン、キアヨンが防衛する。

ここから7年にも渡りバラド=ドゥーアの包囲戦が始まる。

 

3440年 バラド=ドゥーアからの投石により、アナーリオンが戦死。

 

3441年 包囲に堪り兼ねたサウロンがバラド=ドゥーアから姿を現し、滅びの山の山腹でエレンディル、ギル=ガラドと戦う。

エレンディルとギル=ガラドは戦死するも、サウロンも相討ちとなり敗れる。

エレンディルの体の下でナルシルは二つに折れたが、イシルドゥアは父の剣の柄本に残った刃でサウロンの指を切り取り、一つの指輪を手にした。

居合わせたエルロンドとキーアダンが指輪を滅びの山の火に投ずるよう忠告するも、イシルドゥアは拒否する。

指輪を失ったサウロンの霊魂は力を失って東方の荒野に逃げ去り、指輪の幽鬼たちも暗闇に去る。

こうしてサウロンは再び中つ国から姿を消したが、イシルドゥアが一つの指輪に魅了されて、これを無に帰することを拒否したため、指輪に込められたサウロンの力は生き続けた。

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