第三紀 スメアゴルが一つの指輪を入手 -ロードオブザリング全史-

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ロードオブザリング
映画ロードオブザリングより引用

2060年 ドル・グルドゥアの力が強まり、サウロンの復活が疑われた。賢人会議で対策が話し合われる。

 

2063年 ガンダルフがドル・グルドゥアに潜入した。当時まだ力を取り戻していなかったサウロンは、自らの正体が露見するのを恐れて東に逃れ、以後警戒的平和が始まった。

 

2210年 トーリン一世は父スライン一世が築いたはなれ山の王国から、灰色山脈へ移住した。

当時の灰色山脈はあまり開発が進んでおらず、ドゥリンの一族の多くが集っていたからである。

 

2340年 アイスムブラス・トゥック一世がホビット庄第十三代セインとなる。トゥック家出身の最初のセインである。

オールドバック一族家長のゴーヘンダード・オールドバックはブランディワイン川の東岸にブランディ館を建造し、家名をブランディバックに改めた。

以来ブランディバック一族はブランディ館を本拠とし、家長は館主と呼ばれる。

ブランディバック一族が定住したブランディワイン川と古森の間の一帯はバック郷となった。

 

2460年 力を増したサウロンがドル・グルドゥアに戻り、警戒的平和が終わった。以降西方諸国への攻勢を強めた。

 

2463年 白の会議が結成される。ドル・グルドゥアの死人占い師(サウロン)に対処するために結成された、賢者たち(イスタリとエルダールの長)からなる組織。

警戒的平和が終わりを告げたのを受け、ガラドリエルの希望によって招集された。

会議が結成された最初の会合。ガラドリエルはガンダルフを議長に推したが彼が辞退したため、サルマンが議長となった(このことでサルマンはガンダルフを嫉んだ)

 

またこの頃、ストゥア族のデアゴルは川底から一つの指輪を発見する。

するとスメアゴルは直ちに指輪の魔力に捉えられ、その金の指輪を「誕生日の贈り物」として自分に渡すよう要求。

断られると、デアゴルを絞め殺して指輪を奪い、死体を隠した。

 

2470年 スメアゴルは指輪をはめると自分の姿が見えなくなることに気付くと、元来の詮索好きの気質を増長させて仲間の秘密を嗅ぎ回るようになる。

そのため一族から忌み嫌われ、いつも喉を鳴らすようになった様子からゴクリと呼ばれるようになった。

やがてとうとう、族長であった祖母に集落から追放された。

同族から追われたゴクリは、やがて太陽の光から逃れるためと「根源にあるでっかい秘密」を求めて霧ふり山脈の地下に潜入し、地底湖を見つけてそこに棲み着いた。

すでに精神の大部分を指輪の魔力に冒されていたゴクリは、それ以上新たなことを行う気力が残っておらず、地底湖に棲息する目のない魚を捕らえて食べては、実に600年近くもの歳月を暗闇の中で生き続けた。

やがて洞窟の上方にゴブリン町が築かれ、オークなどが迷い込んでくるようになると、それすらも襲って食べるようになる。

彼は孤独と良心の呵責から絶えず自分自身と指輪に向かって話しかけるようになり、指輪を手に入れた一件についても「誕生日の贈り物」として祖母がくれたのだという嘘の話をでっち上げ、自分でもそれを信じ込むようになった。

 

2475年 ゴンドール10代目執政のデネソール一世時代にゴンドールはモルドールの攻撃を受ける。

モルドールから初めて出現したウルクがイシリアンに侵入し、オスギリアスを攻め落とした。

デネソール一世の息子のボロミアは端正な顔立ちの、心身ともに強固な人物で、ゴンドールの大将として戦い、敵を撃破してイシリアンを奪回した。彼のことは、魔王でさえ恐れたという。

指輪の仲間の一人であるボロミアの名は、この人物に由来する。

だが、このときの戦いによってオスギリアスは完全に廃墟となり、大きな石橋も破壊された。以降人は住まなくなった。ボロミア自身もモルグルの傷を負って寿命を縮める事になった。

 

2480年 この頃、オークたち、霧ふり山中に密かに拠点を作り始め、エリアドールへのすべての通行を妨げようとする。サウロンはその手先たちをモリアに住まわせ始める。

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