第三紀 ビルボ・バギンズやアラゴルン2世が生まれた時代 -ロードオブザリング全史-

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ロードオブザリング
映画ホビットより引用

2851年 ブリッタの時代にローハンからオークは完全に駆逐されたと思われたが実際にはそうではなく、王位を継いだ息子のワルダが馬鍬砦から馬で山道を通っていた時、オークの罠にかかって従者もろとも殺された。

息子のフォルカがローハン13代目の王になる。彼は優れた狩猟家だったが、マークにオークがいる限り野の獣を狩らない誓いを立て、国内からオークを全て駆逐した。

 

2864年 フォルカはフィリエン森へ雑木山の大猪いのししを狩りに行き、猪は仕留めたものの、その牙から受けた傷が原因で死んだ。

フォルクウィネがローハン14代目の王になる。彼の治世にマークはヘルムの時代の大侵略と長い冬によって失われた、かつての国力を回復した。

また、彼は褐色人に占領されていた西境を征服し、取り戻した。だが依然として西境の住民は褐色人との混血が大半を占め、フレカを殺された怨恨も尾を引き、ローハン王に対する忠誠心は低かった。

 

2872年 ゴンドール21代目執政のベレクソール二世が亡くなり、彼が死んだ時、ゴンドールの白の木も枯れた。

既に王統は絶えており、新たな実生の若木が見つからなかったため、枯れた木は「王還ります時まで」そのまま噴水の庭に残された。

 

2885年 サウロンの密使に扇動されたハラドリムが占領していたハロンドールからポロス川を越えてゴンドールを襲撃する。

ローハンのフォルクウィネはエオルの誓いに基づいて自ら軍を率い救援に向かおうとするが配下に止められ、代わりに息子のフォルクレドとファストレドを送り出した。

ローハンの援軍を得たゴンドールはポロスの渡しでハラドリムを撃退できた。

だがフォルクレドとファストレドは戦死し、フォルクウィネはゴンドール23代目執政のトゥーリン二世から報償として多量の金(gold)を贈られた。

 

2890年 ホビット庄にビルボ・バギンズが生まれる。

 

2901年 イシリアンはモルドールのウルクの襲撃を受け、残っていた住民もほとんどがアンドゥインの西側へ移住を余儀なくされた。

この際、彼はイシリアンの各所に兵士たちの為の隠れ家を作らせた(その中で最後まで残ったのがヘンネス・アンヌーンである)

ヘンネス・アンヌーンは指輪戦争時にはその中で唯一残存するものとなり、イシリアンの野伏の最重要拠点となっていた。

そのために、ゴンドールの掟では招かれずしてこの場所を見た者は死罰を受けることになっており、連行されて来た場合であっても位置がわからぬよう目隠しがされた。

指輪戦争の時、ファラミアに捕らえられたフロド・バギンズとサムワイズ・ギャムジーはここに連行された。

またゴクリはここの池で魚を捕らえていたとき、ファラミアの部下のアンボルンに発見され、捕らえられた。

 

2903年 フェンゲルがローハン15代目の王になる。兄のフォルクレドとファストレドがゴンドールを救援するための戦いで討ち死にしたため、王位を継承した。

だがフェンゲルは食物と黄金を貪り、子たちとも配下の軍団長たちとも仲が悪かった。後世では彼を賞讃をもって語る者はいないという。

 

2907年 アラゴルン二世の母、ギルラインが生まれる。

 

2911年 凶年の冬と呼ばれ、エリアドールで被害を出した厳冬が到来する。

ブランディワインをはじめいくつもの川が凍結し、北方から白狼が南下してきて人々の脅威となった。

ホビット庄では白狼の襲来に対してバック郷の非常用角笛が吹き鳴らされた。

 

2912年 寒波は去ったが、それに伴う雪解けによって大洪水が発生し、エネドワイスとミンヒリアスを荒廃させた。

この時、サルバドの町は廃墟と化して放棄された。

 

2920年 第14代セインのゲロンティウス・トゥックが死ぬ。裕福で長命だったためトゥック翁として有名なトゥック家の大人物。

多数の子孫を残し、ビルボ・バギンズ、フロド・バギンズ、メリアドク・ブランディバック、ペレグリン・トゥック、フレデガー・ボルジャー、フォルコ・ボフィンの祖先にあたる。

ガンダルフとも親しかった。ゲロンティウスが死去すると、ガンダルフはしばらくホビット庄を訪れなくなった。

彼はビルボに抜かれるまではホビット長寿記録保持者(130歳)であり、サムワイズ・ギャムジーに抜かれるまでは子沢山記録保持者(12人)であった。

 

2929年 ドゥーネダインのアラドールの息子アラソルンがギルラインと結婚する。

ギルラインがアラソルンに求婚された時、彼女はまだドゥーネダインの婦人が普通結婚する年齢に達していなかった。

ギルラインの父ディーアハイルは、アラソルンが短命であることを予見して結婚に反対したが、母イヴォルウエンは二人の間にドゥーネダインの望みが生まれると予見して結婚を後押しした。

 

2930年 アラドールがイムラドリス北方(おそらくエテン高地)の岩山で山トロルの一団に捕えられて殺された。

アラソルン二世が北方の野伏の15代目族長となる。

また、ミナス・ティリスにエクセリオン二世の息子、デネソールが生まれる。

 

2931年 アラソルン二世とギルラインとの間にアラゴルン二世が生まれる。

 

2933年 アラソルンはエルロンドの息子たちとオーク討伐に出かけた折、オークの矢に目を射抜かれ、ドゥーネダインにしては短命の60歳で死んだ。

息子のアラゴルンは当時2歳と幼かったため、アラソルンの死後はエルロンドの養子として裂け谷に預けられることになり、敵の目を逃れるためにその出生は彼が成人するまで秘密とされた。

アラゴルン二世はエレンディルの子孫の中でも、最もエレンディルその人に似ていると言われる。

また、エレンディルの子イシルドゥアの長子エレンドゥアに生き写しであり、エレンドゥアを覚えているエルロンドたちは驚いたという。

 

2939年 サルマンはあやめ野に近いアンドゥインをサウロンの召使が捜索していること、それゆえサウロンが早くもイシルドゥアの最期を聞き知っていることを知って驚愕する。

しかし白の会議には何一つ報告しなかった。

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