第四紀以降のあらすじ -ロードオブザリングあらすじ-

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ロードオブザリング
映画ロードオブザリングより引用

アラゴルンはエレスサール王としてアルノールとゴンドールの再統一された王国の上級王となります。

エレスサールとその息子エルダリオンの治世では、冥王と戦った自由の民の領土をのぞき、かつての領土を全て回復しました。

ローハンもエオメル王とその息子エルフヴィネ王の統治下で繁栄を享受し、人と馬の数を増やしました。エレスサール王が戦場にあるときは、常にエオメル王の姿もあったそうです。

 

サルマンの手により荒廃したホビット庄は、水の辺村の戦いの勝利と、それに続く復興を成し遂げます。

ガラドリエルからサムに与えられた粉末によって土地は豊かになり、美しく丈夫な子供たちが次々と生まれます。

ホビット庄はエレスサール王の統治下で再統一王国保護下の自由地となり、王は人間がホビット庄に入ることを禁じます。

サムワイズ・ギャムジーは水の辺村の戦いのあと、ホビット庄の復興に力を注ぎ、7期にわたって庄長を勤めます。

彼の任期中にホビット庄の庄長は北方王国の顧問官に任命されます。

またローズ・コトンと結婚し、13人の子宝に恵まれました。長女エラノールはアルウェン王妃の侍女になります。

妻のローズが死ぬと、一つの指輪の指輪所持者として、灰色港からヴァリノールへと船出しました。

 

メリアドク・ブランディバックはバック郷の館主となり、彼の在位中にバック郷の館主は北方王国の顧問官に任命されます。

メリアドクはローハンとの友情を保持し続け、館主となった時にはエオメルとエオウィンより見事な祝いの品々が届けられました。

 

ペレグリン・トゥックはセインとなり、彼の在位中にセインも北方王国の顧問官に任命されます。

ペレグリン・トゥックはロング・クリーヴのダイアモンドと結婚。

長男ファラミアが生まれ、ファラミアは後にサムの金捲毛(ゴールディロックス)と結婚します。

 

エオメル王は晩年になると、もう一度メリーに会いたい旨の伝言をバック郷に送ります。

この時メリアドクはすでに老齢(102歳)でしたが、いまだ矍鑠としていて、友のペレグリン・トゥックと相談の後、二人は直ちに各自の財産、職務をめいめいの息子に譲り、ホビット庄を後にしてローハンへ向かいました。

同年の秋にエオメル王は崩御し、エオメル王が崩御するまで、メリーとピピンは共にいたといいます。

その後、メリーとピピンは、ゴンドールに赴き、短き余生をこの国で過ごしたすえ、遂にみまかります。二人はゴンドールの高貴な死者とともに、ラス・ディネンに葬られます。

 

そしてエレスサール王も自らの死期を悟ると、ラス・ディネンの王家の廟所に用意された自分の寝台に身を横たえ、息子のエルダリオンに王位を譲り、アルウェンに別れを告げると、ドゥーネダインに残された「自らが望むときに生を返上する」という恩寵を受け、崩御しました。

エレスサール王の寝台の傍らには、先にゴンドールで死去し、ラス・ディネンに葬られていたメリアドク・ブランディバックとペレグリン・トゥックの寝台が並び置かれたといいます。

アルウェンは子供達や親しかった者に別れを告げ、ミナス・ティリスを去ります。

そして、ガラドリエルやケレボルンが去って沈黙の地となっていたロスローリエンに赴いて冬が来るまで一人で暮らし、最後はかつてアラゴルンと婚約した場所であるケリン・アムロスに身を横たえたといいます。

「アラゴルンとアルウェンの物語」については後にファラミアの孫、バラヒアにより執筆されました。

 

エレスサール王がこの世を去った後、レゴラスは船を築いて西方へ船出しました。かれとともに、ドワーフのギムリも行ったそうです。

ドワーフが自ら進んで中つ国を去るなど信じがたいことでしたが、それほどまでにレゴラスとの友情は大きく、さらに(先にアマンへ去った)ガラドリエルへの尊崇の念が強かったのかもしれません。

レゴラスとギムリが去ったことで、中つ国において指輪の仲間は跡を絶ちました。

 

サムが中つ国を去った後に長女エラノールに引き継がれた西境の赤表紙本はエラノールが嫁いだファストレドとその息子の髪吉エルフスタンに受け継がれていきます。

そして髪吉家に受け継がれていた西境の赤表紙本の写本であるセイン本を所持していたペレグリンの曾孫はゴンドールの王の祐筆フィンデギルにさらなる写本を依頼します。

フィンデギルの写本は全5冊よりなります。

一冊目は元々はビルボの日記兼回顧録であり、彼の最初の冒険に関する記述が書き込まれた後、資料を引き継いだフロドが指輪戦争の記録で残りページのほとんどを埋め、それを引き継いだサムワイズによって最後の数章が記されて完成されました。

残りの三冊は「エルフ語から翻訳したもの」と題されており、ビルボが裂け谷において収集した主に上古にまつわる膨大な歴史資料からなっています。

最後の五冊目は髪吉家に所蔵された後に付け加えられたもので、注解や系図、その他フロドの同志のホビットに関する事跡が記されました。

大スミアルの写本はビルボ・バギンズが裂け谷で執筆した「エルフ語から翻訳したもの」が全て収録されている唯一の写本であることから、トールキンはこれを「一番重要な写本」と評しています。

トールキン教授がこの写本および関連資料の内容を比較検討し、西方語で書かれた内容を「英語に翻訳」して本にしたものが『ホビットの冒険』や『指輪物語』、および『シルマリルの物語』などである、ということになっています。

 

第四紀以降も歴史が流れ続け、現代の我々が生きている歴史に合流します。

トールキン教授によると、我々の現代より約6000-8000年前が指輪物語の時代であり、現代は第五紀か第六紀に相当するということです。

 

そして遠い未来、この世界が終わる時。

ダゴール・ダゴラスという終末戦争が行われます。

マンドスの予言によると、モルゴスは夜の扉を打ち破る方法を見つけ出し、太陽と月を破壊。

このためエアレンディルは空から舞い降り、ヴァリノールの野でトゥルカス、マンウェ(あるいはかれの伝令エオンウェ)、トゥーリンと落ち合います。

中つ国の全ての自由の民も、等しく最後の合戦をともにし、海に沈んだアル=ファラゾーンとかれの兵士たちもこれに加わります。

多くの堕落した敵たちがモルゴスの側に立つために戻ってきます。一つの指輪の破壊のあと、虚空へと逃げ去ったサウロンもダゴール・ダゴラスに居合わせます。

オーク、トロル、竜など、モルゴスの全ての被造物も戻ってくると言われています。

 

ヴァラール軍はモルゴスと戦い、トゥルカスはモルゴスに組み勝ちますが、モルゴスの死と破滅は最後にトゥーリンの手によってもたらされます。

トゥーリンはかれの剣グアサングをモルゴスの心臓に突き通し、こうしてフーリンの子供たちと、全ての人間の復讐は果たされます。

ペローリ山脈は取りのぞかれ、三つのシルマリルは大地と海と空から取り戻されます。

フェアノールの魂は、シルマリルをヤヴァンナに差し出すためにマンドスの館から解き放たれます。

ヤヴァンナはシルマリルを壊し、二本の木は再び輝き、戦いは終わり、アルダは一新されます。そしてすべてのエルフは目覚め、世界の諸力は若返るのです。

 

この後に、アイヌアの第二の音楽があらわれます。この歌は新しい世界の歌であり、人間もアイヌアと共に歌います。

新世界でどのような運命が古き種族や古き世界の運命におとずれるのかは誰にも分かりません。

アイヌアでさえ、第二の音楽や、第二の世界のことは何も知りません。

かれらが知っているのは、第二の音楽が第一の音楽よりも素晴らしいということだけです。

全ての者は自らに割り当てられた声部の意味するところを完全に理解し、イルーヴァタールの主題は正しく奏せられ、イルーヴァタールはかれらの思いに不滅の炎を与えるだろうと言われています。

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