バルログの話

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ロードオブザリング
映画ロードオブザリングより引用

バルログはシンダール語で「力強き悪鬼(Demon of Might)」の意。

上古の世に冥王モルゴス(メルコール)に仕えた堕落したマイアールの一団です。

第一紀ではゴスモグを首領とし、モルゴスの強力な召使いとして猛威を振るいます。

ウンゴリアントに襲われたモルゴスを助け、ダゴール=ヌイン=ギリアスではフェアノールを殺害。

ダゴール・ブラゴルラハやニアナイス・アルノイディアドでは、龍と共にモルゴス軍の主力部隊の先鋒として防御網を打ち破っています。

ニアナイス・アルノイディアドではフィンゴンもゴスモグによって討ち取られました。

 

ゴンドリン攻城戦でもエルフとバルログは壮絶な戦いを繰り広げます。

泉のエクセリオンはバルログ3体を仕留めたものの負傷し、ゴスモグと相討ちになります。

トゥオルはバルログ5体を打ち倒して包囲網を突破して脱出に成功。

グロールフィンデルも脱出の過程で1体のバルログと相討ちになっています。

 

バルログはその後の怒りの戦いでほとんどが滅ぼされましたが、バルログの生き残りの1体は、霧ふり山脈の奥深くに逃れて眠っていました。

そして第三紀1980年、モリアを深く掘り進めていたドワーフによって、ついにこのバルログが解き放たれてしまいます。

その際モリアの王ドゥリン六世が殺された為、このバルログはドゥリンの禍(Durin’s Bane)と呼ばれるようになりました。

ドゥリンの禍は、翌年1981にはドゥリン六世の後継であるナイン一世をも殺し、生き残ったドワーフ達はモリアから逃れます。

以後、ドゥリンの禍はモリアの深層に潜み続け、やってきたオークやトロルを恐怖によって支配しました。

そして第三紀3019年(大いなる年)に指輪の仲間がモリアを通過しようとした時、ドゥリンの禍は深層から姿を現し、ガンダルフと対峙します。

ドゥリンの橋で対面した両者は諸共に奈落へと落ちましたが、そのまま地の底から無限階段を通ってケレブディルの頂に至るまで戦い続け、とうとう白昼の青空の下、ドゥリンの禍は山腹から投げ落とされて滅ぼされました。

ドゥリンの禍が滅ぼされて以降は、バルログが出現した記録は残っていません。

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