ロードオブザリング戦いの幕開け 勢力と拠点解説 アイゼンガルド編

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ロードオブザリング
ロードオブザリング戦いの幕開けより引用

アプリゲーム、ロードオブザリング戦いの幕開けはユーザーが各勢力に分かれて勢力争いをするゲームです。

マップには原作でも特徴的な建物が再現されていますので、各勢力と建物を解説したいと思います。

この知識を理解した上でゲームをやれば、より楽しめるのではないかと思います。

なおゲームの解説ではなく原作の地理の解説です。

ゲームでは勢力争いによってある地域が別の勢力に入ったりと移り変わりがありますし、原作ではどこの地域にも属さない地域でも、ゲームではある勢力に割り振られていることもあります。

そのあたりを割り切って頂いた上で一連の記事を読んで頂くことを推奨致します。

 

今回は悪の勢力の一つ、アイゼンガルドを紹介します。

アイゼンガルドはローハン語で「鉄の砦」を意味し、霧ふり山脈の南端ナン・クルニーアの谷に位置する半天然の要塞で、その中心にオルサンクの塔がそびえています。

この地はローハンの西に位置しており、角笛城と並んでローハン谷を見下ろす戦略的要所です。

アイゼン川がそばを通過しており、アイゼンの浅瀬を防衛・通行するのにも非常に有利な場所にあります。

ゲームではアイゼンガルドと褐色人の国がアイゼンガルドの勢力圏として設定されています。

 

元々アイゼンガルドはゴンドールの砦で、角笛城と合わせてローハン谷を防衛するために築かれたものです。

ロードオブザリング戦いの幕開けより引用

第三紀2510年、カレナルゾンがロヒアリムに割譲されてローハンが建国されると、この地はゴンドールの領有地として残され、世襲の太守と守備隊が置かれました。

ただしオルサンクの塔は閉ざされてその鍵は執政が保管していました。

しかしゴンドールの衰退により連絡が疎遠になった結果、アイゼンガルドは褐色人に占領され、褐色人に奪われたアイゼンガルドはローハンとゴンドールに敵対するようになります。

 

褐色人とは彼らの肌の色が浅黒く、頭髪が黒っぽいことからロヒアリムが付けた呼名です。

褐色人は元は白の山脈の谷間地方に住まっていた未開の民族だといわれ、死者の道の死者たちや、一説によるとブリー郷の人間も同族であるとされています。

彼らはゴンドールや北のエレギオンのエルフを恐れていましたが、数が少なかったため、ゴンドールやエルフを脅かすような存在ではありませんでした。

名目上はゴンドールの臣下ということになっていましたが、ゴンドールにはほとんど愛情を抱いていなかったようです。

しかし第三紀2050年にゴンドールで王統が途絶えると、褐色人はゴンドールの臣下であることを止め、次第にカレナルゾンへ浸透し始めます。

第三紀2510年よりロヒアリムがカレナルゾンに移住してきたことで褐色人の伸長は阻まれ、以来両者は対立するようになります。

ローハンの3代目の王アルドールはかれらをアイゼン川の向こうに完全に追いやりました。

しかしローハンの7代目の王デーオルの時代に褐色人はローハンの北や西の国境から再び浸透をはじめ、ローハンに略奪を仕掛けるようになりました。

さらにローハン西部にも影響力を持つにいたり、アドーン川沿いに領地を持った西境の領主フレカは褐色人の血を引いていたといいます。

フレカはローハンの11代目の王である槌手王ヘルムに殺されますが、フレカの息子ウルフは褐色人と結託。

第三紀2758年には大侵略が起こり、ローハンは東から東夷に侵攻されると、フレカの一件で遺恨のあった褐色人はこれを時機到来と見て、西からローハンに侵攻。

さらにこれにアイゼン河口に上陸した海賊が加わり、ふくれ上がった敵たちに東西から攻撃されたローハンは国土を完全に蹂躙されました。

褐色人はエドラスの黄金館を奪い取り、角笛城に逃れたヘルムを包囲しました。

 

籠城し続けていたローハンですが、長い冬の到来で国土全体が雪に埋もれ、冬が終わるとエント川が雪解け水により大洪水を起こし、川の流域が広大な沼沢地と化したため、東夷は撤退を始めます。

その機にロヒアリムは包囲を突破し、エドラスはヘルムの甥フレアラフによって奪還されウルフは討ち取られました。

しかし勝利したとはいえ長い冬と戦争の被害でロヒアリムは数を減じ、ローハン谷の守りが手薄となります。

その時、白の賢者サルマンが、アイゼンガルドの要塞の補修と租借を申し出てきました。

ゴンドール、ローハン両国はこれを歓迎し、サルマンはゴンドールの執政ベレンからオルサンクの鍵を受け取り、この地に居を構えます。

当初サルマンはゴンドールとローハンの同盟者として働き、彼がアイゼンガルドに定住したことで両国はアイゼン川を警備する負担を大幅に軽減することができました。

しかしサルマンは次第に堕落していき、2953年にはアイゼンガルドの領有を宣言してそこに閉じこもるようになります。

オルサンクの要塞化が推し進められ、秘密裏にオーク、ウルク=ハイ、狼等からなる独自の軍勢が築き上げられていきました。

そして再び褐色人を配下に引き入れます。

 

指輪戦争では遂にサルマンは公然と自由の民に敵対したことで、アイゼンガルドも戦略上の大きな脅威となります。

アイゼンガルドの監視があるために、指輪の仲間はローハン谷を通過するルートを選択することができませんでした。

サルマンは蛇の舌グリマを間者としてローハンへ送り込み、弱体化させてからローハン侵略を開始。

第三紀3019年2月25日にローハンへの侵略行動を開始したサルマンは、アイゼンガルドから大軍を出撃させてアイゼンの浅瀬を抑えることでローハンの国土を分断(アイゼンの浅瀬の合戦)、さらに国土を蹂躙するべくヘルム峡谷を攻撃しました(角笛城の合戦)。

しかしそのために防備が手薄になっていたところを、取り逃がしたホビット二名がきっかけとなってファンゴルンの森から出撃してきたエントとフオルンに攻撃されます。

堅固なアイゼンガルドもエントの力の前には無力であり、城壁は粉砕され、要塞施設は徹底的に破壊されました。

オルサンクの塔だけは非常に堅牢であったため破壊されませんでしたが、エントはアイゼン川の水を引き込んで円形広場を水没させることで、要塞を無力化し、サルマンを塔に閉じ込めます。

こうしてアイゼンガルドは陥落しました。

 

その後、この地はエントによって管理がなされ、指輪戦争後には「オルサンクの木の国」に生まれ変わります。

広場には木々が植えられて緑の谷間となり、オルサンク自体は再び西方の王の管理下に戻りました。

またサルマンに扇動されてローハンを攻撃した褐色人も降伏し、武装解除されて褐色人の国に戻されました。

 

 

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