ロードオブザリング戦いの幕開け 勢力と拠点解説 アングマール編

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ロードオブザリング
ロードオブザリング戦いの幕開けより引用

アプリゲーム、ロードオブザリング戦いの幕開けはユーザーが各勢力に分かれて勢力争いをするゲームです。

マップには原作でも特徴的な建物が再現されていますので、各勢力と建物を解説したいと思います。

この知識を理解した上でゲームをやれば、より楽しめるのではないかと思います。

なおゲームの解説ではなく原作の地理の解説です。

ゲームでは勢力争いによってある地域が別の勢力に入ったりと移り変わりがありますし、原作ではどこの地域にも属さない地域でも、ゲームではある勢力に割り振られていることもあります。

そのあたりを割り切って頂いた上で一連の記事を読んで頂くことを推奨致します。

 

今回は悪の勢力の一つ、アングマールを紹介します。

アングマールはシンダール語で「鉄の家」を意味し、分裂したアルノールを滅ぼすために魔王が創建した国です。

ゲームではアングマール、フォロドワイス、グンダバド、岩山といったあたりが主なアングマールの勢力圏となります。

 

アングマールの首都はカルン・ドゥームで、アングマール山脈の西端付近に位置します。

ロードオブザリング戦いの幕開けより引用

アングマール山脈はエテン高地のさらに北にある山脈で、霧ふり山脈の最北端であるグンダバドから西に延びており、最西端にカルン・ドゥームがあります。

グンダバドは霧ふり山脈と灰色山脈がぶつかるところにある山で、オークの拠点となっていました。

元々この地はドワーフの七人の父祖の長老である不死のドゥリン(長鬚族の祖)が目覚めた地と言われていたため全ドワーフに崇拝されており、しばしばグンダバドでドワーフ各氏族の大集会が開かれていました。

しかし第二紀からサウロンの手先のオークによって占拠されたため、ドワーフの大きな怒りを買うことになります。

第三紀2793年から始まったドワーフとオークの戦争では、ドワーフの連合軍はこの地のオークの拠点を真っ先に攻撃して奪取しました。

しかしその後再びオークに奪い返され、2941年の五軍の合戦の際、ゴブリンとワーグの連合軍はこの地に集結してからエレボールに進軍していきました。

 

アングマール山脈のさらに北はフォロドワイスという地になっており、シンダール語で「北方の地」を意味します。

中つ国の極北にある寒冷な地で、第三紀1981年の秋にこの地方で発生した大嵐がゴンドールまで南下し、大きな被害が出たという記録が残っています。

アングマール山脈の南、裂け谷の北に挟まれた地は単に「岩山」とだけ呼ばれており、ここは第三紀2930年に北方の野伏の14代目族長アラドールがここで山トロルの一団に捕えられ、殺されたという記録が残っています。

 

アングマールは第三紀1300年頃に魔王によって北方王国を滅ぼすために建国されました。

アングマールはアルノールから分裂したルダウアと結託して残りのアルセダイン、カルドランの2国と敵対。

第三紀1356年にはその攻撃でアルセダインの王アルゲレブ一世が戦死しました。

アルゲレブの息子アルヴェレグ一世はカルドランとリンドンの援助を得て風見丘陵から敵を駆逐し、以降アルセダインとカルドランの両国はルダウアとの国境に武力を配置して警戒にあたりました。

しかし第三紀1409年、アングマールは再び攻勢に撃って出てアルヴェレグは戦死。

アルヴェレグの息子アラフォールは再びリンドンの援助を受けてフォルンオストと北連丘からアングマールを駆逐することに成功しますが、カルドランの国土は荒廃し、その地のドゥーネダインは塚山丘陵と古森に逃れることを余儀なくされました。

ルダウアに残っていた数少ないドゥーネダインも殺されるか西へ逃れ、ルダウアは完全にアングマールに占領されました。

 

さらに1974年の冬、アングマールは大攻勢に打って出てアルセダインを席捲。

首都フォルンオストは陥落し最後の王アルヴェドゥイも死に、魔王はフォルンオストを占拠して邪悪な輩で満たし、王権を簒奪したことでアルノールは滅亡しました。

それに対して翌1975年にはゴンドールからの援軍が遅ればせながらリンドンに到着し、その下にはアルノールの残党も集結。

ゴンドール、リンドン、アルノール残党の連合軍はアングマールの魔王に挑戦するべく、彼が占領するフォルンオストを目指し、ルーン川を越えて北へ進軍していきました。

これに対して魔王も敵が本拠にやってくるのを待たずフォルンオストから出撃。両軍はネヌイアル湖と北連丘の間の平原で激突しました。

アングマール軍は劣勢であり、フォルンオストに向かって退却しようとしたところを北連丘から周ってきたゴンドールの騎馬の主力部隊に北から攻め下られ、散々に敗退。

魔王は敗残兵を集めるとカルン・ドゥームに向かって逃走を試みましたが、ゴンドールの騎兵隊が再び彼に追いつき、さらに裂け谷からはグロールフィンデル率いる軍勢が出撃してきたため、挟撃されたアングマール軍は完全に殲滅されました。

アングマールの軍勢が全滅した時、魔王はゴンドールを率いていたエアルヌア(後のゴンドール第33代目の王)の前に現れて彼を襲います。

エアルヌアは立ち向かおうとしましたが、彼を運ぶ馬が恐怖に駆られて彼を遠くに運び去ってしまいました。

そこでグロールフィンデルが魔王に向かっていくと、魔王は再び逃走に転じ、夕闇にまぎれて姿を消し、こうしてアングマールは滅びました。

なお名目上アルセダイン王の臣下であったホビット庄のホビットが主張するところによると、この戦いに彼らは弓の名手たちを王への加勢として送りましたが、この事は人間の記録には残されていません。

 

西軍は勝利を収めたものの、戦禍によってこの地の人口は減少し、北方王国が再建されることはありませんでした。

フォルンオストも再建されることなく廃墟になり、以後この地は死者の丘と呼ばれるようになり、人も寄りつかなくなります。

北方のドゥーネダインは荒野をさすらう野伏となり、その初代族長にはアルヴェドゥイの息子アラナルスが就きました。

 

一方北方から姿を消した魔王はモルドールに帰還し、その地に他のナズグールを召集します。

第三紀2000年にナズグル率いる軍勢はキリス・ウンゴルを越えてゴンドールのミナス・イシルを包囲攻撃し、2002年にこれを陥落させます。

以後、ナズグルに占領されたミナス・イシルは幽鬼の都と化し、ミナス・モルグルと呼ばれるようになりました。

そして魔王は、北方で自らを敗北せしめたエアルヌアに強い憎しみを向け続けていました。

第三紀2043年にエアルヌアがゴンドール王として戴冠すると、魔王は「北方の戦いでは自分の前に立つこともできなかったではないか」とエアルヌアを嘲り、ミナス・モルグルで自分と一騎打ちをするよう求めます。

この時は執政マルディルがエアルヌアを制止しましたが、2050年に魔王は再びエアルヌアを挑発し、この時はマルディルも王を制止しきれず、エアルヌアは僅かな供回りだけを連れてミナス・モルグルへ向かい、そのまま戻りませんでした。

こうして魔王は復讐を果たし、エアルヌアには子がいなかったため、ゴンドールの王の血筋は絶え、執政が統治する時代になりました。

 

その後の魔王は配下のナズグルと共にミナス・モルグルに潜み、第三紀2942年にサウロンがモルドールに帰還するまでその準備を進めました。

やがてサウロンが復活し指輪戦争が始まると、魔王率いるナズグルは指輪を奪回する命を受けて、モルドールより出撃します。

風見が丘において指輪をはめたフロド・バギンズをモルグルの短剣によって刺し、瀕死の深手を負わせました。

そして西方との全面戦争の烽が上がると、魔王はミナス・モルグルより出陣してモルドール軍の総大将としてゴンドール攻撃を指揮し、ペレンノール野の合戦に参戦。

恐るべき獣を駆ってセオデンを強襲しましたが、エオウィンによって滅ぼされました。

その他のナズグルも一つの指輪が滅せられると、滅びの山の噴火に巻き込まれ、焼き尽くされて消滅しました。

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