ロードオブザリング力の指輪、シーズン1、エピソード7の解説です。
滅びの山が噴火しハーフット族も旅路の途中で噴火した火山弾を発見。
ハーフット族の長老のセリフで「ここは緑森大森林」というセリフがあり、どこを旅していたのかがある程度推測できます。
緑森大森林は後の闇の森。ロヴァニオン北部、アンドゥインの東に広がる大森林で、第三紀に死人占い師がドルグルドゥアに拠点を構えて、森が闇に包まれる以前の呼び名になります。
この森の歴史は古く、星々の時代にエルフがアマンへ向けて大いなる旅をしていた時から森が広がっており、霧ふり山脈に阻まれて足を止めたテレリの一部はこの森一帯に広がり、シルヴァン・エルフと呼ばれるようになりました。
第二紀に入るとシンダールエルフ(暗闇のエルフの中でもっとも美しく、もっとも賢明で、もっとも技に長じたエルフ)が怒りの戦いで崩壊したベレリアンドから逃れてこの森に辿り着きます。
シルヴァン・エルフは彼らを指導者として迎え入れ、森を統治するようになり、森の王国が建国されました。
その統治者がオロフェア。スランドゥイルの父であり、レゴラスの祖父です。
ハーフット族と遭遇した謎のエルフ(に見える集団)も森の王国のシルヴァン・エルフなのかもしれません。
となると今後、さすがにレゴラスは登場しないでしょうが、若い頃のスランドゥイルなどはもしかしたら登場する機会があるかもしれません。
そしてガラドリエルの口からは「夫のケレボルンを亡くした」という発言がありました。
「出会いは花咲く森。踊っているところを見初められた」とセリフにありましたが、原作ではケレボルンが「輝く花冠をつけた乙女」という意味のアラターリエルと呼び、それをシンダール語にしたのが「ガラドリエル」という名前となったのです。
戦に出て行方知れずになったということですが、死んでいたら映画に出てきたケレボルンは何だったという話になるので、実際は生きていて、今後再会のシーンも描かれることになるのではないでしょうか。
原作では第二紀でケレボルンはエルロンドと共にサウロンと戦っているので、今後サウロンとの戦いのシーンで登場することも予想されます。
ヌーメノールは祖国に帰って行きましたが、ミーリエルは必ず帰ってくると宣言しました。
そして残ったガラドリエルやアロンディルはアンドゥインの河口、ペラルギアへ向かうことになります。
ペラルギアのことをドラマではヌーメノールの古い集落と紹介されていましたが、原作での建設は第二紀2350年で、中つ国における節士派の主要な拠点となっていました。
後にゴンドールの重要な港湾都市となります。
またドワーフパートでは最後にバルログ(ドゥリンの禍)が目覚めました。
バルログは元々冥王モルゴスに仕えた堕落したマイアールの一団で、怒りの戦いでほとんど滅ぼされましたが、生き残りの1体は、霧ふり山脈の奥深くに逃れて眠っていました。
しかしミスリルを求めてモリアを深く掘り進めていたドワーフによって、このバルログが解き放たれてしまうことになります。
ただし原作でモリアのバルログが解き放たれたのは第三紀1980年。ドラマで描かれている第二紀とは年代が異なるので、このバルログがドラマですぐに動き出すかはわかりません。
そして南方国がモルドールへと変貌したところで今エピソードが終了。次が今シーズンのラストエピソードとなります。
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