エレンディルの長子でアナーリオンの兄。
ヌーメノールの没落を逃れた忠実なる者の指導者の一人であり、弟アナーリオンと共にゴンドールを創建した事実上の初代の王。アラゴルンの先祖でもある。
最後の同盟の戦いでは倒れた父エレンディルの剣ナルシルの折れた柄本で、サウロンの指から一つの指輪を奪い取った。
共に戦いを見届けたエルロンドとキーアダンは、指輪を滅びの山の火中に投ずることを勧めたが、イシルドゥアは戦いで死んだ父エレンディルと弟アナーリオンの「贖いの品」として、これを自分のものにすることを宣言した。
しかし時と共に指輪の存在が自分の中で大きなものとなり、もはや自分の意志では制御できないものになったことに気づくと、指輪を賢者達に委ねるべきであったと後悔する。
そのため裂け谷でエルロンドの助言を乞うべく、北回りのルートでアルノールへ凱旋しようとしたが、その道中、一行はあやめ野でオークの残党に襲撃される。
一つの指輪がオークの猛攻を招いていることに気づいたイシルドゥアは、一つの指輪を嵌めて単身脱出しようとしたが、アンドゥインの河中で指輪は彼を裏切って指から抜け落ちる。そのため岸に上がったところをオークに発見されて射殺された。
指輪を葬ることを拒んだことで、人間の弱さの象徴のように描かれているキャラクターでもある。
しかし戦闘面では指輪王時代のサウロンの指を切り落とせるというだけでかなりの強さであることが想像できるため、アラゴルンの一つ上の順位に置いた。
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