3020年1月1日 大いなる豊饒の年。ホビット庄ではかつてない豊作であったことからこの名で呼ばれた。
この年にホビット庄で生まれた子供はホビットにしては珍しい金髪の持ち主が多かった。
前年にはサムがガラドリエルの庭の土を庄内に散布しており、おそらくその祝福によってもたらされたものであろうと考えられる。
3020年4月6日 ホビット庄の宴会広場にマルローンの樹の花開く。
マルローンの種子は切り倒された誕生祝いの原の木の代わりに植えられ、遠方から人々が見物に来るほど見事な樹に育った。
3020年5月1日 サムは幼馴染のローズ・コトンと結婚して、袋小路屋敷でフロドと共に生活するようになる。
3020年夏至の日 フロド、庄長職を辞任し、小足家のウィルが復職する。
3020年9月22日 ビルボが130歳の誕生日を迎える。
3021年3月25日 サムワイズの娘、美しのエラノール生まれる。名付け親はフロド・バギンズで、名前はエラノールの花に由来する。
金髪で非常に美しかったため「美しの」と呼ばれ、ホビットというよりエルフの乙女のように見えたという。
ゴンドールの暦では、この日第四紀始まる(指輪所持者が使命を達成し、サウロンが滅びた3月25日より新年が始まるように定められたため)
3021年9月21日 フロドは、裂け谷でビルボから受け取った本の続きおよび、自分たちの旅についての執筆を続ける静かな生活をしていたが、ナズグルに刺された傷、シェロブに受けた傷、一つの指輪を失った喪失感とその時の傷に苦しめられていた。
そのためフロドは袋小路屋敷その他一切の財産と幸せをサムに譲り、赤表紙本の完成を託すと、彼とともにホビット村を旅立つ。
3021年9月22日 フロドとサムは末つ森で、最後の旅を行く馬上の指輪所持者たち(ナルヤの所持者ガンダルフ、ヴィルヤの所持者エルロンド、ネンヤの所持者ガラドリエル、そして一つの指輪の所持者であったビルボ)に会う。
3021年9月29日 指輪所持者たちが灰色港に着く。彼らはサム、ピピン、メリーに見送られつつ中つ国を去って行った。
船上でフロドが掲げる玻璃瓶の光は瞬きながら水平線に消えていき、そしてついにある朝、フロドは至福の国の岸辺に到達したと伝えられている。
この日をもって第三紀が終わる。
3021年10月6日 サムは家族の待つ袋小路屋敷にひとり帰り着いた。