第三紀 アルノールの分裂まで -ロードオブザリング全史-

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ロードオブザリング
map of arnor, former realm of the dunedain | Middle earth mapより引用

第三紀は最後の同盟の戦いによるサウロンの最初の敗北から、指輪戦争によって力の指輪が去るまでの期間。3021年間。

 

2年 イシルドゥアは父と弟が死んだため、自らがアルノールとゴンドールを統べる上級王となったことを宣言し、エレンディルミアを身につける。

イシルドゥアは弟アナーリオンを偲び、白の木を弟の居城であったミナス・アノールに移植する。さらに父エレンディルの亡骸をハリフィリアンに設けた墓所に葬った。

加えて、獲得した一つの指輪を王家重代の宝器として伝承するべく、その外見と銘文を記した巻物を製作する(だがこれはずっと後になってサルマンとガンダルフに発見されるまで忘れ去られた)

これら戦後処理が終わると、イシルドゥアはゴンドールの統治を弟の息子メネルディルに委ね、自らは父の王国を継ぐべく北のアルノールに向けて旅立った。

 

一度は一つの指輪に魅せられてそれを自分のものにしたイシルドゥアだが、時と共にその存在が自分の中で大きなものとなり、もはや自分の意志では制御できないものになったことに気づくと、指輪を賢者達に委ねるべきであったと後悔する。

そのため裂け谷でエルロンドの助言を乞うべく、北回りのルートでアルノールへ凱旋しようとした。

しかし一行はあやめ野でオークの残党に襲撃される。

一つの指輪がオークの猛攻を招いていることに気づいたイシルドゥアは、一つの指輪を嵌めて単身脱出しようとしたが、アンドゥインの河中で指輪は彼を裏切って指から抜け落ちる。

そのため岸に上がったところをオークに発見されて射殺された。

 

イシルドゥアの亡骸は発見されず、彼が身に帯びていたエレンディルミアも失われた。

この凶事で彼の上の息子達エレンドゥア、アラタン、キアヨンも落命したため、北方王国アルノールは裂け谷に留まっていた末子で幼年のヴァランディルが継ぐことになった。

 

3年 あやめ野の凶事の三人の生き残りの内のひとり、オホタールがナルシルの破片を裂け谷のヴァランディルの許に持ち帰った。

 

10年 ヴァランディルがアルノールの王となる。

 

109年 エルロンドがケレボルンとガラドリエルの娘ケレブリーアンと結婚した。

 

130年 エルロンドとケレブリーアンの間にエルラダンとエルロヒアが生まれた。

 

241年 エルロンドとケレブリーアンの娘アルウェン・ウンドーミエルが生まれた。

 

420年 ゴンドール7代目の王、オストヘアがミナス・アノールを再建した。以降の歴代の王たちは、夏にはオスギリアスよりもミナス・アノールに住んだ。

 

490年 最後の同盟に敗れたサウロンの霊は東方の荒野に逃れて力を回復し、東夷はいち早くその影響下に立ち戻った。この年、東夷が初めてゴンドールへ侵入する。

 

500年 ゴンドール8代目の王、ローメンダキル一世が東夷を撃退する。

彼の元の名はタロスタールだが、クウェンヤで「東の勝者(East-victor)」を意味するローメンダキルを名乗った。

また彼は執政(アランドゥア)の役職を初めて設け、アモン・アンワルの聖所に関する「イシルドゥアのしきたり」を途絶えさせないよう、しきたりの内容を巻物に記して王家(後には執政家)に伝承させた。

 

541年 ローメンダキル一世が新手の東夷との戦いで討ち死にした。

 

550年 ゴンドール9代目の王、トゥランバールは東夷に殺された父ローメンダキル一世の仇を討ち、東方に多くの領土を獲得した。ロヴァニオンの王国はゴンドールの同盟国になった。

 

830年 ゴンドール12代目の王、ファラストゥアがゴンドール船艦王の始祖となる。

王位を継ぐ前は、自らが作った海軍でアンドゥイン河口の西と南の沿岸沿いにゴンドールの勢力を広げた。その勝利を記念して、クウェンヤで「沿岸の支配者(Lord of the Coasts)」を意味するファラストゥアの名で即位した。

妻ベルシエルとは不仲で、子供がおらず、後に彼はベルシエルを粛清した。王位は弟タルキアヤンの息子エアルニル一世が継いだ。

 

861年 アルノール10代目の王、エアレンドゥアが死ぬと、彼の息子達の不和が原因で、アルノールはアルセダイン、ルダウア、カルドランに分裂した。

これらアルノールの国々は、北方のパランティーアの要であるアモン・スールの石の帰属を巡って国境争いを繰り返した。

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