トレーディングカードゲームの元祖であるマジックザギャザリング(以下MTG)で指輪物語とのコラボシリーズである「指輪物語:中つ国の伝承」が発売されます。
そこで今回公式HPで公開されているイメージギャラリーから各カードが原作や映画のどの場面をモチーフにしているかの解説記事を書こうと思います。
カード画像は全て以下URLの日本語版公式ページから引用させていただきます。
No0191 一行のリーダー、アラゴルン
ロスロリアンを出てからアンドゥイン川を船で下るシーンが描かれています。
映画1作目、旅の仲間にて出てくるシーンです。
No0192 統一王、アラゴルン
サウロンを滅ぼして統一王となったアラゴルンが描かれています。
ミナスティリスを背景にアラゴルンが出陣するシーンは原作には無いのでおそらく指輪戦争後に各地を平定に向かうところをイメージで描いたのでしょうか。
No0193 人の子の女王、アルウェン
No0194 アルウェン・ウンドーミエル
種族の壁を越えてアラゴルンと結婚したアルウェン。
アラゴルンとアルウェンの最後もとても感動的なので是非以下の記事にて映画の後の世界の物語をご確認ください。
No0195 ドゥリンの禍、バルログ
バルログは上古の世に冥王モルゴス(メルコール)に仕えた堕落したマイアールの一団。
ほとんどは第一紀末の怒りの戦いで滅ぼされましたが、数少ない生き残りがモリアに潜んでいたドゥリンの禍です。
ガンダルフと激闘を繰り広げるシーンは映画1作目、旅の仲間にて出てくるシーンです。
No0196 引退した忍びの者、ビルボ
『ホビットの冒険』の主人公ビルボ。フロドの伯父であり養父です。
引退後はホビット庄で『ホビットの冒険』を執筆。111歳の誕生祭が描かれています。
No0197 ブリー村の亭主、バタバー
ブリー村の古旅籠である躍る小馬亭の亭主です。
映画はほんの数カットのみ出演。
1作目、旅の仲間にてフロド達が躍る小馬亭を訪れた時に彼らを出迎えるシーンと、ストライダーのことをフロドに教えるシーン、黒の乗手が宿に侵入するシーンとわずかに登場します。
No0198 統治する執政、デネソール
ゴンドールの統治権を持つ26代目の執政にして、実権を持った最後の執政。ボロミアとファラミアの父。
若年期はアラゴルンと武功を争うほどの剛勇にも優れた武人でした。
晩年はパランティアの使用とサウロンとの戦いで、頑強な精神の持ち主であるデネソールをも消耗させ、さらに妻のフィンドゥイラス、長男のボロミアが死亡、次男のファラミアも瀕死になり、ついに狂気に陥り、焼身自殺(映画では飛び降り)という悲劇的な最後を迎えてしまいました。
No0199 ドゥリンの扉
モリアの西門側の入口。「唱えよ。友。そして入れ。」とは友をエルフ語にした「メルロン」を唱えよという意味で映画1作目、旅の仲間にて出てくるシーンです。
No0200 医術の大家、エルロンド
医術の大家でもあり、その癒やしの技は「癒やしの手」を持つアラゴルンをも凌ぎます。
ナズグルの刃に刺されたフロドを救ったのもエルロンド。そのシーンが描かれています。
No0201 恐れを知らぬ騎士、エオウィン
ペレンノール野の戦いに参戦するエオウィンが描かれていると思われます。
男装してデルンヘルムを名乗り密かにペレンノール野の戦いに帯同しました。
No0202 イシリアンの領主、ファラミア
ファラミアは指輪戦争後、イシリエンを治めるイシリエンの大公に封じられ、執政家の父祖の地であるエミン・アルネンに住まいました。
エオウィンと結婚し、息子のエルボロンを儲け、孫のバラヒルは『アラゴルンとアルウェンの物語』を執筆しました。
No0203 アノールの焔
アノールとはエルフ語で太陽のこと。太陽は二つの木がモルゴスとウンゴリアントに害された後、金の木ラウレリンが最後に生じさせた黄金の果実から作られたものです。
ガンダルフはバルログと対峙した際、自らをアノールの焔の使い手と呼びました。
No0204 友情の対抗心
ヘルム峡谷の戦いで討伐数を競ったレゴラスとギムリが描かれています。
映画2作目、二つの塔にて出てくるシーンです。
No0205 フロド・バギンズ
指輪物語の主人公、フロド・バギンズ。
このカードがどのシーンなのかはわかりませんでした。
No0206 ロスロリアンのガラドリエル
ロスロリアンを治めるガラドリエル。フレーバーテキストから判断するに指輪の誘惑に耐えた後のシーンなのでしょう。
Amazonプライムのドラマ、力の指輪ではガラドリエルが主人公となっており、第二紀の中つ国が舞台となっています。
No0207 灰色のガンダルフ
モリアでバルログと対峙するガンダルフが描かれていると思われます。
映画1作目、旅の仲間に出てくるシーンです。
No0208 ガンダルフの制裁
エントによってオルサンクが陥落し、力を失ったサルマンの杖を砕くガンダルフのシーンが描かれています。
No0209 死を悼む復讐者、ギムリ
モリアのマザルブルの間でバーリンらの戦没を知り、悼んでいるギムリのシーンが描かれています。
No0210 風早彦グワイヒア
ガンダルフの盟友、大鷲のグワイヒアは映画でもガンダルフをオルサンクから救出したり、フロドとサムを滅びの山から救出したりと大活躍。
フレーバーテキストにある先祖のソロンドールも第一紀の宝玉戦争で大活躍しています。
No0211 誓言破りし者の王
死者の道に巣食う亡霊の軍勢を率いる死者の王が描かれています。死者の軍勢について詳しくは以下の記事にて
No0212 打破数を競う者、レゴラス
ヘルム峡谷の戦いでギムリと打破数を競うレゴラスが描かれています。
映画2作目、二つの塔にて出てくるシーンです。
No0213 堕落した庄察頭、ロソ
本名はロソ・サックビル=バギンズでオソ・サックビル=バギンズとロベリア・サックビル=バギンズの息子。ビルボ・バギンズの父方の従兄弟の子供です。
彼は父親から受け継いだ財産として南四が一の庄にパイプ草農園を所有しており、親の代から引き続いてサルマンの手下の人間と取引をしていました。
ロソはその取引で得た収入を元手に大幅に事業を拡大。そうして得た生産物の大部分は、当時戦争に備えて軍備を整えていたアイゼンガルドに秘密裏に輸出されていたものと考えられます。
フロドが袋小路屋敷を引き払って旅立ち、代わってサックビル=バギンズ一家が屋敷を手に入れると、ロソの許にはサルマン配下のごろつき達が居つくようになり、黒幕であるシャーキー(サルマン)自身が庄にやって来ると、用済みになったロソは袋小路屋敷に監禁されてしまいます。
最終的にサルマンの指示によって、眠っている間に蛇の舌に刺し殺されてしまいました。
No0214 ウルク=ハイの隊長、マウフール
アイゼンガルドのオークで、ウグルーク率いるオークの一団がファンゴルンの森のそばの小山でエオメルの騎馬隊に包囲された時、子分たちと共に森の中からエオメルたちを攻撃しました。
映画ではウグルークの部下のウルクとして登場しています。
No0215 ローハン王家の小姓、メリー
ローハンの見習い騎士となったメリーがペレンノール野の戦いに参戦するシーンが描かれています。
映画3作目、王の帰還に出てくるシーンです。
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