トレーディングカードゲームの元祖であるマジックザギャザリング(以下MTG)で指輪物語とのコラボシリーズである「指輪物語:中つ国の伝承」が発売されます。
そこで今回公式HPで公開されているイメージギャラリーから各カードが原作や映画のどの場面をモチーフにしているかの解説記事を書こうと思います。
カード画像は全て以下URLの日本語版公式ページから引用させていただきます。
No0171 勇敢なる救い手、グロールフィンデル
ナズグルに追われているフロドらを救援するために裂け谷から派遣され、無事フロドを裂け谷に連れて行き、ブルイネンの浅瀬を増水させてナズグルを撃退・・・というのは原作の話。
映画ではその役割がアルウェンに変わっており、出番が全くなくなったという不遇なキャラクターです。
第一紀の宝玉戦争におけるモルゴスとの戦いではバルログと互角に戦うなど遙か昔から活躍しているんですけどね。私は好きなキャラクターの一人です。
No0172 エント最後の進軍
エントがサルマンの住まうオルサンクの塔へ進軍するシーン。
映画2作目、二つの塔のクライマックスシーンですね。
No0173 弓の名人、レゴラス
旅の仲間の一人レゴラス。原作では目立つキャラクターではありませんでしたが、映画ではオーランドブルームの名演で一躍大人気キャラクターに。
2作目、二つの塔でのスケボーのように階段を駆け下りながら弓を射るシーンや3作目、王の帰還でオリファントを一人で討伐するシーンなど見せ場が多く用意されています。
No0174 エントの長い名簿
エントは話すのが非常に遅く、話し合いにも時間がかかります。
指輪戦争に参戦するかどうかの話し合いがなかなか決まらず、メリーやピピンをやきもきさせました。
映画2作目、二つの塔にて出てくるシーンです。
No0175 ロスロリアンの見張り番
ロスロリアンはケレボルンとガラドリエルが治めるエルフの国。
ロスロリアンのエルフは木の上に住むという特異な習慣があり、そのため彼らはエルフ語で「木に住む者(Tree-people)」の意のガラズリムと呼ばれました。
No0176 数々の別れ
旅を終えて旅の仲間が解散していくシーンですね。
フロド、サムとアラゴルンの一時の別れが描かれています。
No0177 メリアドク・ブランディバック
旅の仲間の一人、通称メリー。旅を通じて成長し、ローハンの見習い騎士となり、ペレンノール野の戦いでは魔王討伐に貢献する活躍を見せました。
No0178 闇の森の蜘蛛
その名の通り闇の森に棲まう蜘蛛です。
ホビットの冒険ではビルボやドワーフが襲われます。
映画ホビット1作目に出てくるシーンです。
No0179 鏡の湖の守護者
霧ふり山脈の東側、モリアの東門があるナンドゥヒリオンの谷にある、暗い水をたたえた湖。
指輪の仲間がモリアを出た直後、ギムリと彼に誘われたフロド、サムの三人は、湖面を覗き込み、そのときは昼間だったにもかかわらず、湖面には星空が見えました。
映画には登場せず原作のみのシーンです。
No0180 茸の番犬
ホビット庄の百姓、マゴットはくいつき、きば、おおかみという三匹の犬を飼っています。
フロドは子供の頃マゴットの土地で茸を盗もうとして捕まったことがあり、それ以来フロドにとって苦手な人物となっていました。
No0181 ペレグリン・トゥック
旅の仲間の一人、通称ピピン。
他のホビット同様に旅を通じて成長し、ゴンドールの衛兵としてミナスティリスの攻城戦にも参戦。
ガンダルフを助けたり、ファラミアを助け出すなどの活躍を見せました。
No0182 ピピンの武勇
ピピンは黒門の戦いにも参加し、倒れたベレゴンドを助けるため塚山出土の剣によってトロルの首領を打ち倒しました。
映画ではカットされており、原作のみのシーンです。
No0183 性急なエント、せっかち
比較的若いエント。エントにしては「せっかち」なため、この名で呼ばれます。
エントの寄合に参加したましが、第一日目で既に結論を出したため会合にいる意味がないとして、しばらく木の鬚に代わってメリーとピピンの世話を引き受けました。
No0184 茶色のラダガスト
中つ国にやってきた5人のイスタリ(魔法使い)の一人。
指輪物語でも旅の仲間をサポートしましたが映画ロードオブザリングには出演せず。
映画ホビットが制作された際、改めて劇中に登場したキャラクターです。
No0185 ホビット庄の復興
ガラドリエルからサムに贈られた小箱の中には、このマルローンというロスロリアンに生える金の木の種子がガラドリエルの庭の土と共に入れられていました。
この贈り物はサルマンとその配下のごろつきによって傷つけられたホビット庄を修復するのに大きな力を発揮し、種子は切り倒された誕生祝い木の代わりに植えられ、遠方から人々が見物に来るほど見事な樹に育ちました。
映画には登場せず原作のみに出てくるシーンです。
No0186 指輪、南へいく
旅の仲間が全員揃っており、小馬のビルもいることから、カラズラス峠を越えられずに引き返し、モリアへ向かう道中を描いていると思われます。
No0187 茸畑への近道
これは先ほども紹介したマゴットの茸畑のことだと思われます。
具体的にどのシーンなのかはわかりませんでした。
No0188 矢の雨
フレーバーテキストから判断するにレゴラスの父、スランドゥイルが統治する闇の森のエルフが描かれていると思われます。
具体的にどのシーンなのかはわかりませんでした。
No0189 兎をシチューに
ゴラムが捕まえたウサギをサムはシチューにしました。このシチューがまた美味しそうなんですよね。
ただ映画ではその後オリファントが現れ、隠れて見ているところをファラミアに捕まり、という流れで食べるシーンは描かれていないんですよね(原作ではちゃんと食べています)。
是非食べるシーンを見たかった。私がニュージーランドに行ってロケ地巡りをした日の夜もこのシーンを思い出してクイーンズタウンのレストランでウサギ肉を食べました。
No0190 ウォーゼの先導者
ウォーゼは共通語で野人と呼ばれる人間の一氏族。カードに描かれているのは酋長のガーン=ブリ=ガーンだと思われます。
オークを憎み、暗黒時代の再来を恐れていたため、指輪戦争ではゴンドール救援に向かうローハン軍の道案内を申し出ました。
映画には登場せず原作のみに出てくるシーンです。
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