鉄の足のダインと呼ばれたドワーフの剛勇。ナインの息子でトーリン三世の父。
ダイン二世の祖父グロールは、長鬚族の王であったダイン一世の三男であった。ダイン一世が冷血竜に殺された後、長男のスロールはエレボールに戻って山の下の王国の王となったが、グロールはくろがね連山に移り住んだ。
スロールがアゾグに殺されたことに端を発するドワーフとオークの戦争に、グロールの息子ナインはくろがね連山の郎党を引き連れて加勢し、ダインもそれに同行した。
決戦となるナンドゥヒリオンの合戦において父ナインはアゾグに挑戦して殺されたが、ダインは逃げるアゾグの後を追いかけてこれを討ち取り、父と大伯父の仇を取るという大変な武勲を立てた。
ダインは郎党を引き連れてくろがね連山に戻り、その統治者となった。
五軍の合戦ではエレボールに籠城するトーリン一行の援軍として参戦。
映画ホビットのエクステンデッドエディションではエルフ軍との戦いでエルフの矢を打ち落とす大きな竹とんぼのような道具を持ち出すなど戦術家としての強さも見せた。
オーク軍が現れてエルフ、人間と共闘した時も大型のオークを数体同時に相手にしてもまったく苦にしない強さを発揮。
トーリンオーケンシールドやギムリと並ぶ第三期ドワーフ最強格の一人と言えよう。
五軍の合戦でトーリンは戦死し、トーリンの甥であったフィーリとキーリも戦死する。そのため再興された山の下の王国はダインが継ぐこととなり、彼は長鬚族の王となった。
ダインの下で山の下の王国は、再建された谷間の国やエスガロス、闇の森の王国との友好関係を確立し、昔日の繁栄をほぼ取り戻した。
指輪戦争では山の下の王国と谷間の国はモルドールへの臣従を拒み、そのためサウロンの意を受けた東夷の攻撃を受ける。
3019年の谷間の国の合戦においてドワーフと谷間の国の人間はエレボール山中に籠城して抵抗した。この時、谷間の国の王ブランドは討ち死にし、ダインは彼の亡骸を守ってエレボールの門前で討ち死にした。
ダインの死後、山の下の王位は息子のトーリン三世が継いだ。
|
コメント