MTG 指輪物語:中つ国の伝承 全カード解説2(0021-0038)

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ロードオブザリング

トレーディングカードゲームの元祖であるマジックザギャザリング(以下MTG)で指輪物語とのコラボシリーズである「指輪物語:中つ国の伝承」が発売されます。

そこで今回公式HPで公開されているイメージギャラリーから各カードが原作や映画のどの場面をモチーフにしているかの解説記事を書こうと思います。

カード画像は全て以下URLの日本語版公式ページから引用させていただきます。

『指輪物語:中つ国の伝承™』カードイメージギャラリー

 

No0021 地平線に臨むもの、ランドローヴァル

ガンダルフの相棒とも言える大鷲、グワイヒアの兄弟。

滅びの山の麓からフロドとサムを救出したうちの一匹です。カードの絵柄もおそらくそのシーンでしょう。

 

No0022 伝説の彼方へ

映画1作目のオープニングで描かれていたシーン。

イシルドゥアがあやめ野でオークに襲撃されて殺されて、その時に指から抜け落ちて大河アンドゥインの川底に沈みました。

そして物語は伝説へ、伝説は神話へ。約2000年後、スメアゴル(後のゴラム)に拾われるまで一つの指輪は川底に沈んだままでした。

 

No0023 すばしこいホビット

このカードはホビットが描かれているということ以外、どのシーンが描かれているのかわかりませんでした。

 

No0024 今は怒りの時、今は滅びの時!

滅びの山を目指すフロドを敵の目からそらすため無謀な黒門攻撃に挑むシーン。

映画3作目、王の帰還のクライマックスシーンです。

この時のアラゴルンの檄は涙無くして聞けません。

「ゴンドールとローハンの息子たち!わが同胞よ!
諸君の目の中に私をも襲うだろう恐れが見える。
いつの日か人間の勇気がくじけて、友を見捨てる日が来るかもしれぬ。
だが今日ではない!
魔狼の時代が訪れ、盾が砕かれ、人間の時代が終わるかもしれぬ。
しかし今日ではない!
今日は戦う日だ!
かけがえのないすべてのものに懸けて踏みとどまって戦うのだ、西方の強者たち!」

 

No0025 ゴンドールの守護者

ゴンドールの首都、ミナスティリスがサウロン軍に包囲されるミナスティリス攻城戦の直前を描いたシーン。

カードに描かれているのはゴンドールの衛兵になったピピンと近衛兵ベレゴンドでしょう(ベレゴンドは映画には登場しません)

 

No0026 一時の猶予

ペレンノール野の戦いで傷ついたエオウィンとファラミアは療養所で出会い、惹かれ合い、後に結婚することとなります。

 

No0027 南小路のロージー・コトン

サムが恋するロージー・コトン。映画の1作目のビルボの誕生パーティーではロージーを誘えなかったサムが、映画3作目、旅を終えて戻ったサムは勇気を出してロージーを誘う。

映画の名シーンの一つです。

 

No0028 剛毅なるサムワイズ

勇者サムワイズ。指輪物語はサムの物語だと言う人もいるほど。

フロドを守るためにシェロブに立ち向かうシーンが描かれています。

映画の3作目、王の帰還の1シーンです。

 

No0029 二度目の朝食

ホビットは1日に6度食事を取ります。

DVDのエクステンデットエディション版の1作目旅の仲間ではピピンの口からそのことが語られます。

 

No0030 ホビット庄の庄察

ホビット庄における警察官のような役職が庄察です。

このカードについては原作にこのようなシーンが出てくるわけではありません。

 

No0031 指輪嵌め

躍る小馬亭でフロドが倒れた拍子にうっかり指輪を嵌めて姿を消してしまうシーンです。

映画1作目、旅の仲間でアラゴルンに出会う直前のシーンとして描かれています。

 

No0032 灰色の軍勢の兵士

死者の軍勢のことです。ペレンノール野の戦いでは戦況を逆転させました。

彼ら無しでは指輪戦争での勝利はありえなかったでしょう。

死者の軍勢に関する詳しい記事は以下。

死者の軍勢の話

 

No0033 オスギリアスの壮士

かつてのゴンドールの首都であったオスギリアス。指輪戦争ではミナスティリスに至る前の最後の防衛線でした。

映画3作目、王の帰還ではここを守ったり、奪われた後に死を覚悟で奪還に向かうファラミアのシーンが描かれています。

詳しくは以下の記事にて

ゴンドール3大都市の話

 

No0034 ティヌーヴィエルの物語

ティヌーヴィエルは小夜啼鳥を指す詩的表現で元々は第一紀の伝説的な英雄、人間のベレンがエルフのルーシエンに対して呼びかけた言葉です。

これにちなみ、アラゴルンもアルウェンに出会った時、この名で呼びかけました。

このカードに描かれているのはアラゴルンとアルウェンでしょう。つまりティヌーヴィエルの物語はアラゴルンとアルウェンの物語。

ファラミアの孫、バラヒアによって書かれました。詳細はこのあたりの記事にて

第一紀 ベレンとルーシエンの出会い(460年~465年)

アラゴルンの先祖の話

 

No0035 トゥック家の収穫人

トゥック家はピピン(ペレグリン・トゥック)の属する家柄で、ホビット庄の中でも抜きん出た富と名声を維持してきました。

冒険好きな変わり者を輩出する血筋としても知られています。

 

No0036 最後の同盟の戦い

映画1作目、旅の仲間の冒頭で描かれていたシーン。人間とエルフが最後に同盟を組んでサウロンを打ち倒した戦いです。

これにより中つ国第二紀が終わり、第三紀が始まります。しかし指輪を葬り去ることはできなかったためサウロンが完全に滅びることは無かったのです。

詳しくは以下の記事にて

第二紀 最後の同盟の戦い(3320年~3441年)

 

No0037 ウェストフォルドの乗り手

ウェストフォルドはローハンの領地の一部で、白の山脈沿いの西側の地域を呼びます。

フレイバーテキストから読み解くに、これは指輪戦争でのアイゼン浅瀬の合戦を描いたシーンだと思われます。

ローハンとアイゼンガルドがアイゼンの浅瀬の通行権を巡って争った、二度にわたる戦いで、この合戦に勝利したアイゼンガルドの軍勢がローハン侵攻を開始しました。

セオデン王の息子、セオドレドはこの戦いで戦死しました。

 

No0038 ここは通さぬ!

ガンダルフがモリアでバルログと対峙した時のシーンです。

この後ガンダルフはバルログと共に奈落の底へ落ちていきます。

映画1作目、旅の仲間で描かれています。

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