トレーディングカードゲームの元祖であるマジックザギャザリング(以下MTG)で指輪物語とのコラボシリーズである「指輪物語:中つ国の伝承」が発売されます。
そこで今回公式HPで公開されているイメージギャラリーから各カードが原作や映画のどの場面をモチーフにしているかの解説記事を書こうと思います。
カード画像は全て以下URLの日本語版公式ページから引用させていただきます。
No0039 アルウェンの贈り物
指輪戦争終結後、王妃となったアルウェンは一つの指輪を失ったフロドに白い宝石を贈りました。
フロドはモルグルの刃やシーロブの毒から受けた傷の後遺症や、失った指輪の記憶に苦しめられましたが、アルウェンはこの石と共に、傷が癒えない時は自分の代わりにアマンへ渡るようにとの助言をフロドに与えました。
No0040 湯浴み歌
ビルボ・バギンズが好きだった風呂の歌の一つです。
DVDのエクステンデッド・エディションで追加された緑竜館のシーンでフロド、メリー、ピピンの三人が、この歌と酒の歌の歌詞を基にした歌を歌っています。
No0041 たぶらかしの呪い治療
このカードはどのシーンのことかわかりませんでした。
No0042 ブリー村の詐欺師、ビル・ファーニィ
ブリー村は映画でフロドたちがアラゴルンと出会った躍る小馬亭がある村です。
村の一番南の外れにある荒れた家に住む悪名高い人物です。
躍る小馬亭でのホビット達の情報を、黒の乗手もしくはその配下に流したと思われ、フロドたちがブリー村を去るとき、自分が飼っていた老いぼれの小馬(ビル)を相場の約三倍の銀貨十二枚で売りつけました。
No0043 誕生日の旅立ち
ビルボ・バギンズは111歳の誕生日パーティーでのスピーチ中に、皆を驚かすために指輪を嵌め、姿を消してそのまま旅に出ました。
映画1作目、旅の仲間の冒頭で描かれるシーンです。
No0044 誕生日の旅立ち
死者の道を抜けたアラゴルン、レゴラス、ギムリの三人がウンバールの海賊船を奪い、ペレンノール野の戦いへと参戦するシーンだと思われます。
映画3作目、王の帰還で描かれています。
No0045 ウンバールの船長
ウンバールは古くからゴンドールと対立していた海賊で、指輪戦争ではサウロンに味方しました。
ペレンノール野の戦いではサウロン軍の援軍に向かっていましたが、死者の道を抜けたアラゴルン、レゴラス、ギムリと死者の軍勢に殲滅されました。
元々はゴンドールの同族の争いで敗れた勢力です。詳しくは以下の記事にて
No0046 会議の末の熟慮
いわゆるエルロンドの会議です。
映画1作目、旅の仲間は序盤はなかなか物語について行くのが難しいと感じた方も多いと思いますが、この会議からストーリーが加速していきます。
紛糾する会議の中、「僕が行きます」と言ったフロド、そしてそれをきっかけに旅の仲間が結成される場面は名シーンです。
No0047 使者を欺く
元々は仲間だったガンダルフとサルマン。しかしサルマンは堕落し、ガンダルフを裏切り、オルサンクの塔に幽閉します。
映画1作目、旅の仲間の序盤で描かれるシーンです。サルマンについて詳しくは以下の記事にて。
No0048 嵐のごとく恐ろしき
ロスロリアンでフロドに指輪を見せられたガラドリエルは指輪を求める誘惑に打ち勝ちました。
ガラドリエルは空に太陽が昇るはるか以前から活躍してきた伝説的な人物なのです。詳しくは以下の記事にて。
No0049 裂け谷の王、エルロンド
カード名の通り裂け谷の王、エルロンドです。アルウェンの父親でもあります。
No0050 ホビット庄の友、ガンダルフ
ビルボの誕生日パーティーで花火を披露したガンダルフが描かれています。
映画1作目、旅の仲間の序盤のシーンです。
No0051 輝かしき突風
指輪戦争終結後、ドルグルドゥアはケレボルンが指揮するロスローリエンの軍勢によって陥落し、要塞はガラドリエルによって破壊され浄化されました。
そのシーンが描かれています。
No0052 川の娘、ゴールドベリ
トム・ボンバディルと共に暮らしている女性です。
原作ではボンバディルが保護したフロドたち一行を家で歓迎し、もてなしましたが、映画ではボンバディル関連のシーンは丸々カットされているので、ゴールドベリも登場しません。
No0053 灰色港の航海士
灰色港の領主であるキーアダンです。中つ国を去るエルフのために船を造り続けています。
映画1作目、旅の仲間の冒頭のエルフの3つの指輪のシーンでちらっと登場しています。詳しくは以下の記事にて。
No0054 ヒスラインの縛め
旅の仲間がロスロリアンのエルフから贈られたロープの素材がヒスラインです。
捕まえたゴラムを拘束するために使われましたが、エルフの作ったこのロープが触れるとゴラムはひどく痛がり、悲鳴を上げました。
そのためフロドとサムはゴラムをロープで繋ぐのを断念します。映画2作目、二つの塔の冒頭で描かれています。
No0055 ブルイネンの馬流し
裂け谷の西側を流れる川で、この川はエルロンドの支配下にあり、必要とあれば川を増水させて浅瀬の通行を遮断することができました。
映画ではナズグルに追われるアルウェンが呪文を唱えて川の水を増水させ、ナズグルを押し流しています。
No0056 療病院のヨレス
ミナス・ティリスの療病院に勤める女性の中で最年長の老女です。映画には登場しません。
口承に通じており、黒の息で危篤のファラミアを見て「王の手は癒しの手、そして正当な王はこうして知られる」という言い伝えを口にし、アラゴルン二世がミナス・ティリスで癒しの技を発揮するきっかけを作りました。
そのため彼女のこの発言は、王の再来を予告した言葉として後々まで記憶されることになりました。
No0057 オルサンクへの幽閉
堕落して裏切ったサルマンに敗れ、オルサンクの塔に幽閉されたガンダルフが描かれています。
No0058 イシリアンのカワセミ
フレイバーテキストにあるヘンネス・アンヌーンとはイシリアンにあるゴンドールの秘密拠点で、イシリアンの野伏の隠れ処でした。
映画ではゴラムが魚を捕まえて矢で撃たれる寸前までいったシーンの場所です。
No0059 ドル・アムロスの騎士
ドル・アムロスはゴンドールの辺境の諸侯国の一つで、ベルファラス西部の高い岬にある領国および城塞都市です。
指輪戦争当時の領主はイムラヒル大公。ミナス・ティリス防衛の援軍にはイムラヒルが率いる完全武装の騎士の一団と、700人の徒歩の兵士が参じました。
No0060 ロリアンの発見
旅の仲間がモリアを抜けてロリアンに入った時のシーンだと思われます。
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